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三池 終わらない炭鉱の物語

北部九州は炭坑によって栄えた地域であり、その存在を忘れるわけにはいかない。
私が住む福岡市でも、西区姪浜あたりは昔、炭坑がたくさんあったそうである。福岡に長く住んでいるが、しかし、それらのことは普段の生活からは分からない。教えてくる人もいない。私が知ったのは、たまたま上野英信の著作を読んだからである。

この映画は大牟田市が委託して作成した映画である。行政が作成した映画といえば、昔の同和問題の啓発映画のように、四角四面の面白くないものだろうと思われるかもしれないが、これはそうなってはいない。かなりの部分、監督の好きなように撮ってもらったのだろうと思う。それは大牟田市の関係者の度量の大きさによるものだろう。鑑賞に堪えうる作品になっている。

インタビューの相手は70歳とか80歳とかの高齢者で、かれらがまだ生きているうちにこういう映画ができたことは良かった。一酸化炭素中毒の恐ろしさはこの映画で初めて知りました。

とはいえ、炭坑労働の悲惨さは、ここではまだかなりオブラートにつつまれていると思う。ほんとうはもっと厳しくムゴいことがたくさんあったはずである。まだ存命中の仲間たちのことを慮って、語りたくても語れない部分があっただろうし、監督の側でも、映像化したくてもできなかった部分が多々あったのではないかと思う。

そういう厳しい状況に関心のある方は、上野英信の本をどうぞ。
私もまた読みたくなってきた。

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