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GOAL!2

有名なサッカー選手がたくさん出ていて、すごく豪華な映画。
内容的にはすごく手堅いつくり。娯楽映画として安心して見ることできる。

ただしサッカーというゲームそのものへの扱いはすごく単純。だれもが思いつくようなクライマックスが用意されていて、ま、それが楽しいという人もいるんでしょうけど、ちょっとこれでは芸がなさ過ぎではないでしょうか。もう少しひねるとかしないのかな。

サッカーの映画と野球の映画を較べてみると、野球の場合は映画や小説でたくさんとりあげられてきたせいか、コクがあるものもあるけれども、サッカーはあまりそういうのは見かけないように思う。そこで描かれたスポーツの魅力と、映画の面白さがうまく融合したような作品というのは、サッカーでこれまであったっけかな。

たとえば女子プロ野球リーグを描いた プリティ・リーグのクライマックス・シーンは、ワールドシリーズの最終7戦目、主人公ドティのチームが9回表にようやく一点を先制(相手チームの投手は妹のキティで、2人はケンカ別れ状態。その妹から主人公が強烈なピッチャー返しで先制)。

迎えた9回裏。塁上に逆転のランナーを置き、バッターボックスに立つのは先ほど姉に打たれてベンチで泣くじゃくっていたキティ。彼女は高めのボール球に手を出す悪癖があり、そのコースはまったく打てない。

対戦チームのキャッチャーのドティは、そのことをよく知っており、非情にも高めを要求し続ける。2球続けて空振り。2ストライク。
3球目。やはり高めを要求。万事休す、主人公にとってはハッピーエンド、しかし妹が悲惨すぎる…ピッチャーが投げる…やはり高め!…というような細かなディティールを踏まえて、それから劇的なシーンが連続して展開し、最終的には、だれもが納得する結末を迎えるのだが、サッカー映画ではなかなかそういう細かい描写にはお目にかかれませんね。

サッカーがドラマ化の対象として向いていないと言うよりも、それは、まだサッカーを描いた作品が少なすぎることによるものだと思う。
野球はアメリカが本場だし、映画も長年ずっとそうだから、取りあげられる回数が多くて、手を替え品を替えやっているうちにさまざまな良作が生まれてきたということでしょう。

サッカー映画はなかなか作ってもらえず(アメリカでは人気ないですからね)、野球マンガで言えば、まだ「黒い秘密兵器」の時代の描かれ方しかしてもらえない。これからもっとこのジャンルの作品が作られれば、きっとシリアスで面白いものも出てくると思うので、そのためには、この分野は客が入るんだと関係者に思ってもらう必要がありますから、このGOAL!シリーズには大成功を期待したいです。

おっと、この映画では、バルセロナの監督役のルトガー・ハウアーを見逃すわけにはいきません。
映画を見たときには、「誰、このオシムを若くしてハンサムにしたような知的なオッサンは?」と思っていたんですが、あとでこの人だと知りました。
いや、懐かしい(涙)。

レプリカントのあと、やたらと太ったと聞いてましたが(ずいぶん古い話だ)、こんなにダンディに老いていたなんて。私にとってはこの作品はこの人が出演したということで記憶に残る映画になりました。

あと、バルセロナが日本にいる場面で、福西選手がチラッと映ってましたね。いや、単にそれだけなんですが。

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by ネタバレ映画館 on 2007/07/01 at 06:51:16

やったぞ!スーパーサブのサンティ!しかも愛車はスーパーカブではなく、ランボルギーニなのだ。

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