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ローマ人の物語18 悪名高き皇帝たち(二)

塩野 七生
新潮文庫
p221

ローマ帝国は「カエサルが企画し、アウグストゥスが構築し、ティベリウスが盤石にした」(p90)

その後に登場したのがカリグラ。
それまで、歴史上でも希な政治のプロが続き、ローマ帝国を完成させるが、それを継いだのが24歳のまったくの素人。
当然統治はうまくいかない。

「カリグラは、幸か不幸かモンスターではなかった。頭も悪くなかった。彼にとっての不幸は、政治とは何かがまったくわかっていない若者が、政治をせざるをえない立場に就いてしまったことにある。(p203)

カリグラは剣闘士試合や戦車競争といった市民が熱狂する競技を次々に開催し(いまでいうとサッカーやF1みたいなものらしい)、デビュー当時は大人気を博す。しかし国家財政が悪化し、やがて自分を神と考えるようになって愚行を重ね、身辺警護の近衛軍団に殺されて、在位4年であえなく幕。

「政治の実践とは、ニュースがなければうまくいっている証拠と言われるくらいに地味で、それでいて一貫性を求められる責務なのである。」(p203)
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