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The Return of the King

The Return of the King
being the third part of THE LORD OF THE RINGS
by J.R.R. TOLKIEN
P 563


「指輪物語」三部作の最終巻。
「王の帰還」です。

映画ではサムが活躍が目立っていて、フロドの影が薄かったのですが、原作でもそれは同じです。フロドは指輪の重みに耐えながら歩くのが精一杯なのでなにもできません。それはしかたない。物語は自然、彼をとりまく人々を中心に語られることになります。

原作は長大なので、映画ではところどころ省略されていますが、珍しいことに、映画「リターン・オブ・ザ・キング」では、原作にないエピソードが追加されています。
フロドが精神的・肉体的に追いつめられ、ゴラムの悪だくみにのってサムを追い払ってしまう部分がありますが、これは原作にはないものです。フロドとサムの旅があんまり単調なんで、こういうエピソードをくっつけたのでしょう。

逆に省かれた重要なシーンとしては、滅びの山にリングを投げ込んだ後、アラルゴンの戴冠式で映画は終わったと思いますが、その後、旅の仲間たちは一緒に帰途につきます。

旅の途中でひとりまたひとりとそれぞれの家路につくために別れていきますが、この長い物語を読んで来た読者には、ああ、ついに物語が終わろうとしている、ホビットとの長かった旅ももう終わりなんだとい感慨にしみじみひたることができるのは、これはやっぱり原作だけの楽しみですね。

そしてBattle of Bywater。
指輪戦争の最期を飾るこの戦いは、フロドとサムとピピンとメリーというホビット達だけによる故郷Shireでの戦いで、第1部で出てきた白い魔法使いのサルマンの結末がここで語られます。若かった4人のホビットの成熟を証明するこの戦いでは、指輪物語の結末として、まさにここに置かれるべき見事なエンディングで、ああすっかり終わったという充実した満足感を味あわせてくれます。そして読み終わったあとで後ですぐ、また最初から読み直したいなあと思わせのは、この作品が持つ不思議な魅力のおかげでしょう。

この指輪物語は1936-54にかけて断続的に書かれた作品ですが、作者トールキンは第二次世界対戦(1939-45)の進行とこの物語はまったく関係ないと述べています。
しかし作品の中では、東の悪によって西が脅かされるというイメージがはっきり出ています。ここでいう東とは、現実の地図に落としてみればアジアに他ならず、なかでも日本、すなわち当時イギリスの敵であった大日本帝国、異人種の悪の帝国というイメージが浮かび上がります。トールキンには自覚的にはこのようなイメージなかったとしても、読む方には明確にその連想が働いたことでしょう。サウロンの悪の帝国が当時の日本と重なっているとすると、サウロンの眼というのはそういえば日章旗に似てなくもないな、帝国の象徴である滅びの山というのはこれは富士山のことじゃないんだろうか、などということを考えながら読んでしまったのは、余計な読み方だったかもしれません。
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