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スターウォーズ エピソード3 シスの復讐

スターウォーズ・シリーズ全7作の最終作品。
最初の作品が1977年だから、28年にわたって撮り続けられた壮大なSF映画ということになります。
考えたらすごい話だなあ。

まあ1961年からはじまって日本でも300巻以上が出版され、今後いつ終わるか誰もわからないという宇宙最長のSF小説「ペリーローダン・シリーズ」(ドイツ語原作はその4倍の長さで、現在も毎週出版されているという)に較べればかわいいものではありますが。(まさかこれを映画化しようとする人はいないだろうな)

今回の映画は、前2作、エピソードⅠ、エピソードⅡに較べれば面白かったと思う。
どこが面白かったかというと、ああなるほど、こういうふうにしてエピソードⅣに繋げるのかあ、と了解できた部分かな。

もちろんいまいち疑問な点もなきにしもあらずだけど。
あれ、レーア姫とスカイウォーカーって双子だったっけ。
こっちもうろ覚えだし、30年前に作った話とつじつまをあわせてるんだかから、すこしぐらいへんなところがあっても、まあ気にしない気にしない。

でもR2D2かC3POかを、記憶を削除した上で、生まれてきた子供に付き添わせるというのは非常にマズイんじゃないでしょうか。
パドメの子どもたちが生きていると分かったら、ベイダーやシスが血眼で探すはずなのに、製品番号か何かで昔使っていたロボットの居場所がすぐ分かるような危険なマネは絶対にしないと思うんだけど。
スペースオペラなんだから、そんな重箱の隅をつつくようなことを言わなくてもいいじゃないかといわれればそのとおりなんですけどね。

第一作のエピソードⅣから見始めた観客としては、やっぱりこのシリーズ、ハンソロ船長(ハリソン・フォード)が出ていた頃の方が面白かったなあ。
彼がいなくなってから、どうも映画が一本調子になってしまった気がします。
ああいう魅力的な脇役というのは、物語に幅をもたせる上で大切なんだろうなあ。

時代を一世代遡った第1作目(全体では第5作目)のエピソードⅠでは、凄く綺麗で不思議な髪型のナタリー・ポートマンが出てきて、異星人っぽくてよかったんだけれど、Ⅱ、Ⅲと進むにつれて、普通の恋する乙女、普通の妊婦へと、こういってはなんだけど、ありふれたキャラクターになってしまって、だんだん存在感がなくなってしまいました。

なにより致命的なのが、なんでも許されるはずのSFというジャンル、その中でも荒唐無稽が売りもののスペースオペラなのに、時代を遡ったせいで、舞台設計に大きな制約が課されしまったことだと思う。

SFというのは、やっぱり新しい魅力的な仕掛け、予想もつかない最新兵器や超未来的な道具やシステム、奇抜なデサインやコスチューム、異様な宇宙人、奇怪な異世界、そういうのがどんどん登場してきて、物語もどんどんふくらんで、もう支離滅裂なぐらい壮大な舞台背景になっていくのが常道だと思うんだけど、Ⅰ、Ⅱ、ⅢはエピソードⅣより時代的に古いせいで、そういう新しい道具・新しい映像を出せなくなってしまった。
SFであるにもかかわらず、時代考証をある程度考えざるをえなくなってしまったわけです。
作る方としては、さぞ頭を痛めただろうし、きっと面白くなかっただろうなあと思う。

あのどでかい宇宙船の腹部のシーンを延々と見せた第1作の冒頭のシーンは、当時の観客の度肝を抜き、SFファンを狂喜乱舞させたものだけど、そういう映像的なインパクトを与えることができなくなったのは、SF映画にとっては大きなハンディだったと思います。
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの帝国と革命軍の戦闘シーン、いずれもそれまでのシリーズの焼き直しだとしか思えませんでした。

最後に登場する最新兵器がデススターなんてのも、じつに情けない。
登場人物は誰もその威力を知らない最終兵器ということになっているけど、観客にとっては30年前の旧式兵器を見せられているわけですからね。
こういう新兵器も珍しいといえば珍しい。

物語の展開も、いかにしてⅣに収斂させるかという、拡大発展が命のスペースオペラとは逆方向の展開。
テーマはもちろん、主人公アナキンがいかにしてダースベーダーに身を落とすか、シリーズの展開上これしかないわけです。

でも加えて言えば、破天荒なスペースオペラと、緊密な状況描写が必要な心理ドラマが相性がいいわけないですね。
真面目に心理描写すればするほど、なんでこんなに異常な背景なのに、人間の心理だけ普通なんだろうとか、はるか遠い未来が舞台なんだから、その頃の人間の心理も今とは違ってるんじゃないのという根本的な疑問に行き着いてしまうし、そんな背景でなんで古くさい人間ドラマを見せられなくちゃならないのということで、真面目に関わり合わないようにするのがSFの決まりごと(だと思うけど。違うかな?)。

だからパドメもアナキンも一生懸命やっているけど、まあ無理なことやっているわけで、この2人の演技を見て、アナキンの転落は必然であった、2人の悲劇的な運命に涙を誘われるとか、そんなところまで観客に期待するのはなかなか難しいと思う。

映画として最低限やらなければないけないことは、結果はみんな知っているわけだから、そこに至るまでの妥当な理由を示すことで、それ以上の部分、2人の生涯に関してなにがしかの感動を与えるという部分、それは無理でしょう。
作る側も、そこまで期待はしていないと思うな。

で、見た感想としては、妥当な理由という点ではまあ違和感なかったし、全体としてよくぞエピソードⅣまで話をつなぎましたね、めでたし、めでたし、パチパチパチというところでした。
それでオシマイといえばオシマイの映画ではありました。

否定的なニュアンスで語りましたけど、でも、けっして不出来な映画というわけではないと思います。
そういった厳しい制約の中で、やれることは精一杯やっている映画でした。

いずれにしろ、これまでスターウォーズを見続けたファンは、その最後を見届けるために見にいかなければならないでしょう。

エピソードⅣ公開時のエポックメイキングな当時を思い起し、このシリーズが現在のSF系映画の隆盛に与えた大きな貢献を考えれば、SF映画ファンにとって必見の映画だといっていいかもしれません。
(大長編小説の最後の一冊を読み終えないと、読んだとはいえないという意味に似ているところもありますけどね)

原題:STAR WARS EPISODE Ⅲ REVENGE OF THT SITH
公式サイト
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by ネタバレ映画館 on 2005/09/11 at 19:04:18

 実は、スター・ウォーズ・シリーズを映画館で観るのは初めてだ。それでもビデオ等でシリーズは全て2回以上は観ている・・・ 先行上映、先々行上映とお祭り騒ぎのように盛り上がっている人たちを横目で見ながら、「ジャー・ジャー・ビンクスが登場するスター・ウォーズなん

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