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戦争と平和(六)

トルストイ
Война и мир
1865-69
藤沼 貴=訳
岩波書店
ワイド版岩波文庫
p.535


ナポレオン軍の退却
ピエールの救出
ナターシャとの再会

有名なエピローグ第一部はその後の後日談。
ナターシャが太り、健康な主婦となっている。
子供にアンドレイと名付けているのは泣かせる。
ニコライとマリアは理想的な夫婦に。
ソーニャに対する冷たい扱いはどうしたことかと思うが、現実によく起こりそうなことであり、これぞトルストイのリアリズム。

エピローグ第二部はトルストイのナポレオン戦争に関する考察。

作品中にもところどころあらわれる論文部分は、最初はもっと大量にあって、まわりの反対で最低限まで切り詰めたそうだが、それでも多い。特に興味があれば別だが、そうでなければ作者がそうしたいんだから仕方がないとあきらめて、適当に読み飛ばすしかない。
というふうに、かなりいい加減に読んでしまいました。

トルストイはトルコとのクリミア戦争(1853-1856)に参加し、激戦を経験しているので、アンドレイやニコライやピエールが経験する戦争に関する描写はそのとおりなのだろう。
けれども、どこか牧歌的に思えるのは、われわれはトルストイの見ていない第一次、第二次世界大戦を経験しているからだろう(トルストイは1910年に亡くなっている)。われわれはもっと悲惨で冷酷で残酷な戦争を経験している。しかしその戦争は、トルストイがこの作品のあちこちで何度も述べているような戦争哲学や歴史哲学、戦争というのものは計画的・戦略的に行われるものではなく、誰も把握できないままでたらめに進んでいくものであり、またひとりの英雄や将軍が世界を動かしているではなく、かれらは歴史によって動かされる表象にすぎず、多くの人々の無意識の力、歴史の力が世界が動かしているのだという理論により近い世界のようだ。



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