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Citizen Kane

★★
1941年
119分
ネットで視聴 英語字幕

原題:Citizen Kane
邦題:市民ケーン
制作:米
監督:オーソン・ウェルズ
出演
 オーソン・ウェルズ

数ある映画リストの中で、いつもベスト5以内に入っている傑作中の傑作、というきわめて評価の高い映画だが、その理由は、この映画が数多くの革新的な技法をもたらしたので、映画監督や映画監督を目指す人や映画を教える人たち、そういった、いわば玄人の間でウケが非常にいいということではないかと思うが、じっさい見てみると、映画の専門家ではない自分にとってはそんなに大した映画ではなかった。まあ最後の部分はハッとさせられたし、冒頭のコールリッジの「クブラ・カーン」の引用はカッコよかったけれども、それぐらいかな、印象に残ったのは。

世評の高さとあまりに食い違うもうひとつの理由として、芸術作品(映画が芸術作品とすればだが。イマイチ確信が持てないが)の寿命ということがあるのではないかと思う。

映画の寿命というのは、100年持たないのではないだろうか。

映画の場合は、オーソン・ウェルズがもたらしたという撮影の技法(どんなものかはよく知らないのだが、あまりに効果的なのでいまでは誰もが使い当たり前すぎるほどのものになっているようだ。その点ではこの映画の功績は非常に大きい。ただ、今見て面白いかとは別の話)ばかりでなく、トーキーだとか、フルカラーだとか、技術的な側面も、時間とともにおおきく変わってしまう。いまから100年後の映画の形態というのは、ちょっと想像がつかない。そういう条件のもとで作られる作品というのは、すぐ古びてしまうのではなかろうか。

映画よりも、音楽の方が、まだ寿命が長そうだ。
18世紀から19世紀はじめの古典派の音楽家たち、ハイドンやモーツァルトやベートーベンは、もちろん今でもクラシックの主流中の主流だし、17世紀のバロックだって、バッハやヴィヴルディらがいて、勝るとも劣らない。

それより前になると、だんだんなじみが薄くなる。それ以前の、たとえばルネサンス期や中世の音楽の愛好者もいるだろうが、「市民ケーン」を高く評価する人々同様、玄人の世界の話と言い切ってしまうと強引すぎるかもしれないが、音楽の寿命は、300~400年というところではないかと思う。

次に長いのは、文学だろうか。
文字で書かれたものであれば、新約聖書にわれわれは感動することができるし、もっと遡ってギリシャ悲劇やイーリアスやオデュッセイアもある。中国には詩経も論語もある。

口承の時代を含めるとすれば、文学は、絵画とともに、もっとも古くからある芸術の形態ではないだろうか。
人類の起源とともにはじまったといっていいかもしれない。

前評判との落差の大きさに、そんなことまで考えてみたのでした。


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