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地下生活者の手記

ドストエフスキー
小沼 文彦=訳
筑摩書房
ドストエフスキー全集第5巻
p5-109


光文社古典新訳文庫の安岡治子訳では、主人公は「俺」だったが、こちらは「私」。「私」の方が似合っている。

主人公の徹底的な自虐ぶりは、現実にそんな人間が現れたとしたら、傍から見ていてかなり滑稽なはずだが、安岡訳ではそれがあまり感じられなかった。
逆に、主人公の底にある生真面目さが、すこし強めに出ているような感じがする。

こちらの訳では、滑稽さが伝わってくる。
たぶんこちらの方が、原文で読んだ時の感覚に近いのではないか。


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