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夜明け前 第一部(下)

島崎 藤村
新潮社
新潮文庫
p408


「夜明け前」は、黒船が到来した幕末から明治維新まで、木曾路の庄屋兼宿の主を主人公として、時代の移り変わりを描いた歴史作品である。

江戸と京都の中間に位置する木曾を舞台にした時点で、勝負は決まったようなものだ。

江戸から京都へ、京都から江戸へ、そこを訪れる武士たちの様子によって、激しい時代の変遷をうかがい知ることができる。
見事な着想だが、しかもそれが島崎藤村の父がモデルだとは。
作者がこの文学史に残る大作を書くことは、運命だったかのように思える。

この巻では、水戸の天狗党事件を中心に、大政奉還までを描く。
最初の巻では、淡々とした物語という印象だったが、戦闘シーンもあってかなりドラマチックな展開。
一気に読ませる。

天狗党のことは、これまでほとんど知らなかった。
水戸の人々にとって、幕末と明治維新とは、裏に痛切な事件を秘めた勃興と没落の時代だったようだ。
尊王攘夷の中心として、また討幕運動の中心として、一貫して時代を動かす人々を送り出し続けるが、この事件で人材が尽き果ててしまい、明治政府には一人の高官も送ることができなかったという。



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