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健康長寿社会を実現する

辻󠄀 一郎
大修館書店
p229


超高齢社会におけるさまざまな問題の中で、もっとも重要なもののひとつは、高齢者の健康づくりである。

高齢化にともなって不可避的に増大する介護費や医療費を抑制するためには、高齢者が健康で過ごすことのできる期間をできるだけ伸ばすこと、認知症や寝たきりにならないようにすること、つまり「健康寿命の延伸」が重要である。

生活習慣病の予防や認知症の予防など、「健康寿命の延伸」を目的に、さまざまな手が打たれているわけである。

そういった理屈は誰にでも分かるが、では、どれだけのことをやったら医療費がいくら削減できるのか、介護費用がいくら安くなるのかといった具体的なデータは、個人レベルであれ、国レベルであれ、これまでまったく示されてこなかった。

歩くことは健康にいいというが、何歩歩いたら、医療費がいくら削減されるのか。

逆に、生活習慣病の原因となる肥満・喫煙・運動不足は、それぞれ、あるいは重複した場合、一人あたり医療費はどれだけ増えるのか。

こういう基本的な質問に、具体的な数字で答えている例はこれまで見たことがなかった。

本書では、大崎国保コーホート研究をはじめとする内外の最新の研究成果に基づき、これらの質問にはっきり、わかりやすく答えている。

最初の質問に対する答えは、

「「全国民が一日1000歩余計に歩いたら、医療費はどれくらい減るのであろうか?」という質問に戻ると、一月あたりの医療費は、一人あたり1341円減る」(p100 第4章 健康投資のエビデンスと戦略)

二番目の問い答えも、本書の中に明確に書かれている。

こうした数字を踏まえれば、個人の活動はもちろん、自治体や国が予防事業にかける予算と、将来の医療費・介護費削減効果との比較ができるようになるだろう。

また、ヘルスケアサービス分野のさまざまな事業企画にも役立つはずである。

これからいろいろな分野に大きなインパクトをもたらすに違いない画期的な著作である。



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