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欧米に寝たきり老人はいない ―自分で決める人生最後の医療

宮本顕二・宮本礼子
中央公論社
p244


欧米に寝たきり老人はいない。
なぜならば、食べられなくなったら、そのまま死を迎えることができるから。
本人も、家族も、医師も、それが当然だと受け止めているからである。

日本の場合はそうはいかない。
胃に穴を開けられ、気管を切開され、腕を縛り付けられて、意識がなくなっても、濃厚医療を受けさせられながら、そのまま生きていかなければならない。
意識がなくても痰の吸引は苦しく、からだをビクつかせて苦しむため、まるで拷問しているかのようだという。

そうやって何年も生きなければならない。
本人が、食べられなくなったら、そのままゆっくり死んでいきたいという自然死を望んでも、そうはならない。

日本人の8割は病院で亡くなるわけだが、最後の場面がどのようになっているか、その実態がとてもよくわかる。
現場関係者はそれが当たり前だと考えているが、そうである必要はどこにもないことも。

年老いた両親を抱えている人、自身が高齢期にさしかかっている人は、ぜひ読んでおくべき本である。



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