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こんな幹部は辞表を書け

畠山 芳雄
日本能率協会マネジメントセンター
[マネジメントの基本]選書
p275


過激なタイトルのおかげもあって、昭和40年代に150万部のベストセラーになった本だが、内容はいたって真面目。
リーダーシップに関するビジネス本の古典という評判にたがわぬ内容。

こういうしっかりした一冊を読むと、昨今のビジネス本がどれだけ水増しなのかがわかるというものだが、ああいった本も、サラリーマンの暇つぶしには最適なので、私は好きである。

本書には、幹部職員としての心得が満載されている。
たとえば、われわれは日頃、「できない理由」を言いたがる上司や部下や関係先と出くわして、イライラしたり憤慨したり嘆いたりするわけだが、そういった人たちがしきりに使う「できない理由」についての分析。

新たな提案や依頼や注文を「できない」といって断わるとき、「できない」の前に、次のいずれかの理由が隠されている。

 1 いままでの方法では→できない
 2 いますぐには→できない
 3 自分一人では→できない

かれらは、その前提を言わずに、もっともらしい顔で「できない」と言い張るのだが、
 1であれば、いままでと違う方法を考えれれよい
 2であれば、取りかかれるところから取りかかればよい
 3であれば、周りと協力してやればよい

要するに、「できない」とい省略語法は詭弁であり、やる気がないのをごまかしているだけなのだ。

なるほど。
そのとおりだと思う。

ただし上には上がいる。そもそも担当者ではない、担当窓口ではない、だから話は聞けないという対応。いわゆる門前払いである。できるできないの判断の前に情報をシャットアウトしてしまうという奥の手。これをやられるとどうしようない。官公庁や大手企業なんかに多いようだ。

要するに、幹部職員たるもの、こういう後ろ向きな態度は論外ということ。
「”できない”は幹部の禁句」(p63)である。

また、幹部職員は、「忙しく見えてては落第」(p155)
上司というのはただでさえ鬱陶しいものなので、こういう幹部には上がってくる情報が少なくなる。とくに具合の悪い情報ほど、上司は忙しそうだからという自己弁護を招き、報告を遅らせる動機ともなる。

などなど。

こんなふうに、幹部職員に求められる項目が懇切丁寧に書いてあるのだが、全体を通してみると、ここでいう幹部とは、中小企業というより大企業の社員というイメージで、本書が発行された昭和40年代は、高度経済成長期まっさかりなので、いまとは職場環境や経済背景もだいぶ違う。そういう中で書かれた本だが、だからといって内容が古びているわけではなく、汎用性は高い。

最後に、幹部に自己評価表というのがあったので、やってみた。
13点台が平均点ということだが、11点台。低い。
幹部への道は険しいなあ。

本書はハードカバー版、復刻された文庫本ともに絶版だが、amazonで手に入る。

  

このエントリーのタグ: リーダー論
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