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おじさんの夢 ――モルダーソフ年代記より――

ドストエフスキー
小沼文彦=訳
筑摩書房
ドストエフスキー全集第3巻
p5―136


ドストエフスキーの第14作。
1859年 38歳

シベリア流刑後の文壇復帰作。
前作「小さな英雄」を書いたのが逮捕された年の1849年。
その後、シベリア送りとなり、刑期を終えたのが1854年。
5年間、文筆活動は中断。

刑期を終えた後、作家活動を開始する。
最初の発表は、「小さな英雄」。
これは未発表のままだったが、政治犯の出版が認められるようになった1857年にペンネームで出版された。

復帰後に最初に書かれた作品が本作。
1856年ごろ書かれ、1859年に発表された。

内容は、なんというか、どうでもいいような話である。
「小さな英雄」には美しい女性の描写も、偽善に対する辛辣な警句もあったが、ここには、よくわからない笑いを取ろうとする冗漫な文章しかなくて、退屈である。
あいかわらずの日本語タイトルのひどさも気にならないぐらい退屈。

発表して15年後に、作者自身が「よくない作品」(p482)と手紙で語っているが、そのとおり。


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