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葉山嘉樹集-15 ⑧山谿に生くる人々

⑧山谿に生くる人々 ―生きる為に―

1934年(昭和9) 40歳

⑦「今日様」の翌年の作品。
作風は前作と同じだが、印象的なのは次の一節。

考へたり、思ったり、感じたりすることが、そもそも不必要な事なんだ。見ろ、ここは日本中で、一番昆虫の多い処だ、と云はれてゐる。昆虫は考へたり、思索したりはしない。だが、感じはするだらうなあ。ぢゃあよし、お前も感じっぱなしにしろ! 「痛いな」「あゝ草疲れた」「あゝ飲みたい」「眠いな」と感じたら、それっ切りで、打ち切ってしまへ。後を考へるな。くよくよするな。ぼうっとしてしまへ。
(p342)


作家が一面的なイデオロギーから脱したのは進歩であるが、考えることをやめてしまっては――
時勢と貧困に押し流されながら、「生きる為に」後退戦を戦っていることの独白――

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