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インターネットのない時間

インターネットがないと静かだ。
こんな静かな時間があることを、長い間忘れていた。
旅行にもノートパソコンを持っていくようになって、四六時中、そこにあるのが当たり前になっていた。
ケータイ中毒の若者と同じで、ない状態というのが考えられなくなっていた。

3月初めにパソコンが壊れ、数年ぶりに、自宅でまったく使えない状態を強いられての感想。

昔、パソコンもケータイもなかった頃、一人暮らしで働いていて、家に帰るとすぐテレビをつけていた。私に限ったことではなく、大方の人がそうしていたに違いない。というのもあの静寂に耐えられないからだ。耐える耐えられないという大げさな話でもないけれども、要するに、あの沈黙が嫌なのだ。それですぐに音をつける。テレビでも、ラジオでも、ステレオでも。
一番いいのは、人が喋っている姿が映るテレビだった。

便利になり、パソコンやケータイやスマホが沈黙を埋めてくれるようになった。そこにあるのが当たり前になった。それで沈黙の時間を忘れてしまっていた。

しかしあの頃、そんな時間に何をしていたのだろう。
結局、ボーッとしてテレビ番組を見ていただけじゃなかったか。
ビールがあればなおさらいい。

そして、もっと昔、テレビもラジオもなかった頃、人々はどういう時間の過ごし方をしていたのだろう。

偉い人たちは読書をしていただろう。
書き物をしていたかもしれない。
しかし大多数の人々は?
早く寝ていただけなのかな。
たぶんそうだろう。テレビやラジオがなければ、なにもすることがない。電気が貴重だった時代。暗くなったら早く寝るしかなかった。それでもとくに問題がなかった。というかそれが当たり前の時代だった。それより前はいうまでもない。

それからするとわれわれはずいぶん忙しい。
日が暮れたらすぐ寝るなんていう生活を送っていたら、時代の変化についていけないに違いない。

そして、われわれはずいぶん長生きだ。
50年前と比べると、平均寿命で30年ぐらい違う。
忙しくて長生きなのがわれわれだ。

そうすると、われわれの生涯生産量は、過去の人に比べてはるかに大きいのではないだろうか。なにを生産するかは人によって違うが、ともかく一生のうちに生み出す量はずいぶん違うだろう。

ただ、現在の人間は、さっきいったいろんなものに邪魔されて、読書も書き物も思索もやらない。
だから長生きしても、そういう部分に関する生産量は、昔の人ほどではないのではないか。
それどころか、ゆっくり読書も思索もせず、たえずアクセクしているので、薄っぺらな成果しか出せていないのではないか、という気がしている。

(2013.3.15メモ)
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