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文明の接近 〔「イスラームvs西洋」の虚構〕

エマニュエル・トッド
ユセフ・クルバージュ
訳=石崎 晴己
2007年
藤原書店
p298


前のエントリ「アラブ革命はなぜ起こったか」のそもそものきっかけとなった本。

女性の識字率・出生率と社会の近代化の相関関係をダイナミックに説くのがトッド理論だが、実際の数値を用いてアラブ・アフリカ諸国の分析を試みたもの。

この本が出版されたのが2007年で、チュニジアやエジプトで「アラブの春」が起こったのが2010年。
乳幼児死亡率の高さからソビエト連邦の崩壊を予見したのに引き続きトッドの予想が的中したとして、ますますその名声を高めることになったようだ。

実を言うと、理論の部分は「アラブ革命はなぜ起こったか」で大まかにつかめるので、専門家ではない興味本位の読者にとっては、本書の詳細な分析は煩雑な感じ(著者が悪いわけではないが)。
ただ、核保有国であるパキスタンの動向についての懸念は、著者が著者だけに気になるところである。


文明の接近 〔「イスラームvs西洋」の虚構〕文明の接近 〔「イスラームvs西洋」の虚構〕
(2008/02/25)
エマニュエル・トッド、ユセフ・クルバージュ 他

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