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イスラーム世界の二千年―文明の十字路 中東全史

バーナード・ルイス
白須栄子:訳
草思社
p561


中東の歴史、文化、学問、経済、社会制度を、キリスト教世界と対比しながら包括的に描いた本。

歴史的な流れを大まかにでも知っておかないと、やや分かりにくいところがあるが、われわれにはあまりなじみがないイスラム世界の特色、西欧とも日本の文化とも違う、しかし非常に興味深く、世界史に大きな影響を与え続けているこの地域のさまざまな事柄を伝えてくれる濃密な一冊。

キリスト教の誕生から六百年後に現れたムハマンドが、モーゼとイエスを乗り越えた最後の宗教と宣言してイスラム教を建ててから千年の間、イスラムは経済的にも文化的にも野蛮なヨーロッパを圧倒し、宗教の優勢はそのまま社会の現実でもあったわけだが、この関係は16世紀に逆転して現代に至る。

だが、それは長い歴史の一現象に過ぎないのかもしれない。

現代史にはあまり触れていないので、その部分は別の本で補う必要あり。


イスラーム世界の二千年―文明の十字路 中東全史イスラーム世界の二千年―文明の十字路 中東全史
(2001/07)
バーナード ルイス

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