トップページ | 全エントリー一覧 | RSS購読

since2004.10.27

最近の記事

カテゴリー

RSSフィード

リンク

Search 

Ranking

ブログランキング・にほんブログ村へ

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
本・雑誌
172位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋書
9位
アクセスランキングを見る>>

Calendar

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

+ アーカイブ
 

Native Son

Richard Wright
1940
Vintage Classics
p454


BRRRRRRRIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIINNG!

冒頭の目覚ましの音。

この有名な出だしで、以前読んだことがあるのを思い出しました。
15年前のことですが、中身はすっかり忘れていました。

モダン・ライブラリー版
20世紀の英語小説ベスト100 第20位


これは、黒人版の「罪と罰」ですね。
主人公のビガーは、ラスコーリニコフ。
後半の弁護士による弁論場面も、ドフトエフスキーの作品と同じ構成。

主人公の行動を説明する心理描写が理に落ちすぎるのは、20世紀の小説なのでしかたないのでしょう。
作者は人種差別に反対する立場から、共産主義的なセオリーに沿って宗教に否定的ですが(宗教は麻薬だ ! )、これらの点は、逆に人間把握を薄っぺらにしているように思われます。

一歩間違えれば、公式見解に縛られたプロパガンダ小説になりかねず、すでにそういう気配が濃厚に漂っていますが、にもかかわらず、込められた情念の爆発が、この作品を一度読み始めたら止まらない劇的で強靱なものにしていることも事実です。

英語はそんなに難しくなく、ガンガン読み進めることができます。(というより読まずにはいられない)

ただしBOOK3の弁論場面は、黒人差別に関する背景説明などで難易度の高い単語(新聞・雑誌を読み慣れた方には普通かもしれませんが、小説ではあまり使われない時事的・社会的な単語)が出てきますので、辞書を引きながら読みました。


トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント