トップページ | 全エントリー一覧 | RSS購読

since2004.10.27

最近の記事

リンク

Search 

Ranking

ブログランキング・にほんブログ村へ




アクセスランキング

[ジャンルランキング]
スポーツ
525位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
サッカー
105位
アクセスランキングを見る>>

2017年09月のエントリー一覧

  • モーム44:書くことはフルタイムの仕事である。

    (大意)書くことはフルタイムの仕事である。それが生活の主な目的でなければならない。すなわち、プロの作家でなければならない。稼がなくてもよいだけの財産がある人は幸運であるが、それがなしでもプロの作家にはなることはできる。スイフトは司祭として、ワーズワースは閑職を得て、バルザックやディケンズ同様にプロの作家として活躍したのである。(サミング・アップ 第47章)Writing is a whole time job. To write must b...

  • モーム43:作家が書くとき

    (大意)作家が書いているのは、机に向かっている時だけではない。考えているときも、読書しているときも、経験しているときも、一日中書いている。見たり感じたりするすべてが、書こうとする内容にとって重要であり、意識的無意識的に、印象を蓄積したり組み立て直したりしている。その関心の一部を割いて別の職業に振り分けるわけるというわけにはいかない。自身や雇用主に都合の良いようにはできないのである。(サミング・アッ...

  • モーム42:山道

    (大意)山中の道を辿る日々、ある時、こんな感覚がやってくる――前方の大きな岩を曲がると、やっと平地に出られる!しかし目にするのは別の岩山で、坂道はまだまだ続く。そしてこんどこそ。いや、ちがった。路は曲がりくねり、別の山が目の前に立ちふさがる。突然、目の前が開ける。やっと着いた。平地が陽を浴びて広々と展開している。肩にのしかかっていた山々の圧迫がなくなり、喜びとともに深呼吸する。自由だ。最後の劇を終え...

  • モーム41:女で身を滅ぼす

    (大意)フランスでは、女で身を滅ぼした男には同情と賞賛が与えられるのが一般的である。そういうことは価値あることであるという感覚がある。当人はプライドすら感じている。イギリスでは、まったくの馬鹿者と思われるし、本人もそう考える。シェイクスピアの偉大な劇の中で「アントニーとクレオパトラ」がいちばん不人気なのもそのせいである。観客は女のために帝国を投げ出すとは、なんて見下げはてた奴なんだと思うのである。...

  • J2 第34節 アビスパ 2-1 岐阜

    AWAY岐阜メモリアルセンター長良川競技場 26分 1-0 岩下 72分 2-0 松田 87分 2-1 庄司(岐阜)やっと勝てた。7試合ぶりの勝利。2位長崎が勝ったので、勝点差1はそのまま。なんであれ勝ちはいいものだ。残り8試合。今年のJ2リーグも大詰めになってきた。次は山口戦。ホームでスカッと勝ってほしいものだ。...

  • モーム40:作劇の秘訣

    (大意)作劇の秘訣はふたつの格言にまとめることができる。脱線するな、できるだけカットしろ、である。最初の格言は論理的な頭を要求する。われわれの大多数はそれを持っていない。あるアイディアは次のアイディアを生み、話の筋に直接関係なくても、それを追っていくのは楽しいものだ。脇道に反れがちなのは人間の性である。だが劇作家は、聖者が罪を恐れるよりも徹底して脱線を恐れなければならない。なぜならば罪を犯しても神...

  • モーム39:俳優

    (大意)よく知っている俳優が何人かいる。かれらとのつきあいは面白い。ものまねの才能、会話の芸、すばやい機転で、しばしば一緒の時間を非常に楽しいものにしてくれる。寛大で、親切で、度胸がある。しかしわたしはこれまでかれらが人間であると思ったことは一度もない。幾分かでも親しくなれたこともない。かれらはヒントに対する答えを持たないクロスワードパズルのようだ。思うに、俳優の性格というのは、かれが演じる役柄か...

  • J2 第33節 アビスパ 1-1 熊本

    AWAYえがお健康スタジアム69分 1-0 ウォン ドゥジェ73分 1-1 嶋田(熊本)勝てないなあ。長崎に抜かれて、ついに3位転落。今が一番苦しい時期なのかもしれない。次は岐阜、その次は山口。熊本もそうだが、ここらへんに連勝できないようでは、6位以内も難しいかもしれん。奮起を期待するのみだ。...

  • モーム38:外国語の習得について

    (大意)わたしは多言語を話す人には何人もあったことがあるけれども、かれらがわれわれより賢いと思ったことはついぞなかった。外国旅行をするとき、道を聞いたり、おいしい食べ物を食べたりするのに必要なコトバを知っていれば、それは便利だろう。その国に偉大な文学作品があれば、原文で読めればさぞかし楽しいだろう。そんな知識は容易に手に入れることができる。しかしそれ以上企てることはムダである。その言語に一生を捧げ...

  • モーム37:魅力的な探検

    (大意)作家は補給しなければ痩せ細っていくばかりである。新たな体験により常にその魂を豊かにしなければならない。有益な資源として、過去の偉大な文学への魅力的な探検以上のものはない。(サミング・アップ 第27章)The writer can only be fertile if he renews himself, and he can only renew himself if his soul is constantly enriched by fresh experience. There is no more fruitful source of this than the encha...

  • モーム36:傑作が現れるためには

    (大意)(一国の文学を豊かにするためには)二つ三つの作品ではなく、大量の作品を産み出すことのできる作家を持たなければならない。もちろん出来不出来はあるだろう。なぜなら一つの傑作を生むためには、非常に多くの好条件が整うことが必要だからだ。そして傑作とは、訓練されていない天才による偶然からではなく、労苦に満ちた実績の積み重ねの最高点として出現するものなのである。(サミング・アップ 第27章)For that you...

  • モーム35:再読について

    (大意)わたしはたくさん本を読むけれども、悪い読み手である。わたしは読むのが遅い。めったに飛ばし読みしない。どれだけひどく、どれだけ退屈な本であろうと、読み通さずにはいられない。最後まで読まなかった本は十指に満たない。一方、二回読んだ本はほとんどない。一回読んだだけではその価値を十分理解できない本がたくさんあることはよくわかっているけれども、そのときわたしが得ることができるものを与えてくれたのであり...

  • モーム34:ブラウン氏の40年

    ブラウン氏とは、モームがつけた仮名。「人間の絆」のヘイウォードのモデル。(大意)かれは、20年間、本気になったときに書く作品のことを考えて楽しんでいた。そのあとの20年間は、もうすこし運に恵まれていたら書くことができたにちがいない作品のことを考えて楽しんでいた。(サミング・アップ 第24章)For twenty years he amused himself with thinking what he would write when he really got down to it, and for another ...

  • モーム33:偉大な作家の作品の質

    (大意)親密さ、包容力ある人間味、肉体感を伴った静寂さ、これらはもっとも偉大な作家だけが与えることができる。(サミング・アップ 第22章)The intimacy, the broad human touch and the animal serenity which the greatest writers alone can give.(The Summing Up, ch.22, p.77)...

  • モーム32:若さと創造性

    (大意)かれらが示していたのは、若さが持つ創造性なのである。文章や詩を書いたり、ピアノでちょっとしたメロディーを奏でたり、絵を書いたりイラストを描いたりというのは、非常に多くの若者が本能的にやっていることなのである。それは遊びの一種であり、若さの充溢であり、砂の上に子供が城を築くのとなんらかわりはない。……わたしがここで言いたいのは、この能力は、全員に共通とはいえないまでも、とても一般的なので、それ...

  • モーム31:警戒すべきこと

    (大意)ペンはそれ自身で思想をつくり出す。著者がつねに警戒していなければならない危険がここにはあって、具合の悪いことに、書かれた文章にはある種の魔法があるのである。考えが目に見える実体を獲得したとき、その文章が独自に語りはじめてしまうのだ。(サミング・アップ 第11章)The pen originates the thought. The disadvantage of this, and indeed it is a danger against which the author must be always on his g...

  • モーム30:文章の明快さ

    (大意)わたしは、文章の意味を理解するのに読者の努力を要求するような物書きに我慢がならない。偉大な哲学者たちを見るがよい。きわめて精妙な思索であっても、明快に表現することが可能なのである。(サミング・アップ 第11章)I have never had much patience with the writers who claim from the reader an effort to understand their meaning. You have only to go to the great philosophers to see that it is possibl...

  • モーム29:良い文章を書くためには

    (大意)良い文章は、努力の跡を残さないものである。幸せな偶然によって書かれたかのように見えるのがよい。わたしはいまフランスでコレットほど称賛すべき作家はいないと思うのだが、彼女の表現の平明さをみると、書くのに苦労しているとはとうてい思えない。天性のテクニックを持つピアニストがいると聞いたことがあるが、かれらは最高の名演奏家たちが非常な訓練ののちに獲得できるのと同等の技術で演奏できるという。わたしは...

  • モーム28:文章とハゲ

    モームは文章に必要な3つの要素として、「明快」「簡潔さ」「快い響き」を挙げている。(大意)はっきり書くことがなによりも重要である。明快さについては議論の余地はないが、簡素さに対しては、平板になるというリスクがある。しかしフサフサしたカツラをかぶるよりもハゲのままの方がどれだけよいかを考えれば、これは十分とるべきリスクである。(サミング・アップ 第13章)Anything is better than not to write clearly. T...

  • モーム27:文章の改善

    (大意)わたしはこれ以上改善の余地はないという地点まで達したページを数えるほどしか書いたことはなく、はるかに多くを不満足なまま放置してきた。というのは、試みたとしても、それ以上のものにする手立てを持たないからである。わたしはジョンソン博士がポープについて語った「かれは無関心から誤りを修正せずに放置したり、絶望してやめたりするようなことは一度たりとてなかった」という言葉を自分にあてはめることは到底で...

  • モーム26:英語の文法と散文

    (大意)英語の文法は非常に難しく、作品の中で誤りから逃れることがきた作家はほとんどいない。ヘンリー・ジェイムスのような非常に注意深い作家ですら、学校の教師が自分の生徒のエッセイの中で見つけようものなら髪をかきむしりそうな文法を無視した文章を時おり書いている。文法を知ることは必要であるし、文法的に正しく書くことはそうしないよりましではあるが、ただし、そもそも文法というのは一般的な話し言葉を定式化した...

  • モーム25:散文のための土壌

    (大意)ロココ時代がその優雅さと節度とともに最高度の洗練に達したとき、もっとも優れた散文が現れたのは偶然ではない。バロックがおおげさになりすぎ、世界がその途方もなさに疲れてはてて抑制を求めたとき、ロココが発展した。それは市民的な生活に重きを置く人の自然な表現である。ユーモアと寛容さと常識は、17世紀前半の偉大で悲劇的な事柄への傾倒を過剰なものとみなした。世界はより住みやすい場所であり、おそらくそれま...

  • モーム24:散文とは

    (大意)よい散文を書くことは、良き作法に関する事柄である。散文は、韻文とはちがって、市民的な芸術である。詩はバロックである。バロックは、悲劇的で、重厚で、神秘的である。それは根本的である。深さと洞察を要する。……散文はロココ芸術である。力よりも趣味を、ひらめきよりも秩序を、華麗さよりも活力を要求する。(サミング・アップ 第12章)To write good prose is an affair of good manners. It is, unlike verse, a...

  • モーム23:書くことは苦労しなければ習得できない繊細な技術である

    (大意)しかし書くことは私にとっては息をするのと同じくらい自然で本能的なことで、うまく書けているかどうかには常に注意を払っていた。数年たって書くことは苦労しなければ習得できない繊細な技術であることがわかってきた。書こうとするといつも困難を感じていたのである。会話ならば流れるように書くことができるが、地の文を書く段になると、非常に苦しんだ。二三行書くのに数時間を要し、どうやってもうまくいかなかった。わ...

  • モーム22:弁舌の才と考える力

    (大意)かつてわたしは政治家はその輝かしい地位をたんなる弁舌の才から得ているのだと思っていた。というのは民主国家で権力ある地位に登るためには、大衆の耳目を集めることなしには、ほとんど不可能だからである。そして弁舌の才というものは、ご承知のとおり、かならずしも考える力を伴っているわけではない。(サミング・アップ 第1章)At one time I was inclined to think that they owed their illustrious position onl...

  • モーム21:絵を画くことから学んだこと

    イギリスに帰った時、ケアリー叔父の、画家修業時代にパリで何を学んだかという問いに答えて、(大意)「ぼくは、手を見ることを学んだ。それまでそれを見ていなかった。また、ただたんに家と樹を見るのではなく、空を背景として見ることを学んだ。そして、影というものは単なる黒なのではなく、色があるんだということを学んだ。」(人間の絆 第52章)‘I learned to look at hands, which I’d never looked at before. And inste...

  • J2 第32節 アビスパ 0-1 愛媛

    HOMEレベルファイブスタジアム0-1 45+1分 丹羽(愛媛)なんだかすっかり勝てなくなってしまいましたねえ。またもやホームで惨敗。首位湘南とは勝点差10と離されて、3位長崎との差も1になってしまった。次節はロアッソ熊本。相性の良いアウェイ(!)なので、期待できる。焦ってもしようがないので、そのうち勝てるようになるでしょう。...

  • 金子光晴2:女の魅力

    女の浮気と魅力とは背なか合せに微妙に貼付いていて、どちらをなくしても女は欠損する。欠損した女はいくら貞淑でも、茶碗のかけらほどの価値もない。(どくろ杯 p257)...

  • 金子光晴1:「の」の連続

    しばらくたつと、焼けのこった牛込赤城元町の崖下の小家の玄関わきの三畳間の私の部屋に、尾羽うち枯らしたような姿で、焼け出された人たちがやってきては、裏の出入り口からのぞきこんだ。(どくろ杯 p12-13)...

  • どくろ杯

    金子 光晴中央公論社中公文庫p297関東大震災からはじまる、妻森三千代との5年に及ぶ東南アジアとヨーロッパ放浪の記録。ひさびさに読んでみたが、圧巻の迫力は変わらず。...

  • Of Human Bondage

    Somerset Maugham1915Modern LibraryP650サマセット・モーム最大の長編にして代表的傑作のひとつ。第一次大戦勃発の翌年、1915年に発表された。このときモーム41歳。「人間の絆」は、モームの自伝的作品と言われている。自伝的作品といえば地味で暗い作品というイメージがあるので、あまり食指が動かなかったのだが、予想に反して、めちゃくちゃ面白かった。モームは、作家は多かれ少なかれ自分の経験をもとに作品をつくるものだ...

  • J2 第31節 アビスパ 2-2 讃岐

    AWAYPikaraスタジアム 1-0 12分 山瀬2-0 66分 山瀬2-1 82分 永田(讃岐)2-2 86分 渡邉(讃岐)いくらなんでも昇格を争うチームが、好調とはいえ、つい最近までJ3への降格を心配していたチームに2-0から追いつかれるなんてありえない。第16節の最下位群馬戦の1-3や一人少ない相手に逆転された第7節町田戦1-3もショックだったが、それに匹敵するひどい敗戦。両試合ともそのあと勝って上昇気流に乗せることができたが、今回...

  • モーム20:冒険の時代の終わり、青春時代の終わり

    幸福に身をゆだねることは敗北を認めることかもしれない。だがその敗北は数多くの勝利よりも好ましい。(人間の絆 第122章)It might be that to surrender to happiness was to accept defeat, but it was a defeat better than many victories.(Of Human Bondage ch.122, p610)...

  • モーム19:自殺の理由

    フィリップの医師修行時代。病院の救急部門に詰めることになる。ベテランの夜勤看護師との会話「まえから思ってたんだけど、人って愛じゃ自殺しないのよ、わかるでしょ、あれは作家の幻想。人間は金がないから自殺するの。なぜなんだろうね。」(人間の絆 第95章)'Things I’ve always noticed, people don’t commit suicide for love, as you’d expect, that’s just a fancy of novelists; they commit suicide because they hav...

  • モーム18:エル・グレコによる啓示

    (大意)(エル・グレコのさまざまな絵に描かれた)今は亡きカスティーリア貴族たちの厳粛な眼差しを通して、かれはいま物事をより深いところまで見ているように感じた。聖者たちの動作は、最初は荒々しく不自然に思えたが、神秘的で重要なあることを示しているようだ。それがなにかはわからない。かれに向けられた非常に重要なメッセージのようだが、知らない言葉で語られていて理解できなかった。かれはいつも人生の意味を探して...

  • モーム17:時代外れの神秘主義者

    ミルドレッドから手ひどい傷を負わされながらもその関係がひとまず終わった後、フィリップはアセルニー一家と知り合う。一家の家でエル・グレコの絵を見ながらフランス時代のことを思い出す。(大意)クラットンはパリの知人のなかでもっとも興味深い人物だった。その皮肉な態度や敵意あるよそよそしさは、かれを理解することを難しくしていた。しかしふりかえってみると、かれの中にはある悲劇的な力があって、それは絵画として表...

  • モーム16:屈辱的な懇願

    「悪女」ミルドレッドとフィリップの仲は、少しづつ深まっていく。そんなおりフィリップは、おなじ医学生で美男でモテモテの親友ハリー・グリフィスを、ミルドレッドとの夕食の場に招待する。二人はきっと気が合うだろうと思ったのである。ふたりはさっそく意気投合し、そのあと行ったダンスホールではいつのまにか手を握り合っている。帰りのタクシーの中で、フィリップはグリフィスに懇願する。(大意)「きみにとってはたいしたこ...

  • モーム15:再読について

    モーム独特の読書観。「サミング・アップ」でも同じようなことを語っていたと思う。(大意)「ぼくは同じ本を繰り返し読む理由がわからないね。」とフィリップは言った。「怠慢なのに勤勉さを装っているだけじゃないかと思う」「それじゃあ、いちど読んだだけで、どんな深遠な思想家でも理解できるって言いたいのかい」「ぼくは理解しようとはおもわない。批評家じゃないんで。自分のためじゃなければ、著者に興味なんて持たないね...

  • モーム14:恋する男の情けなさ

    ミルドレッドと夕食の約束をしていたにもかかわらず、その日になってドタキャンされ、その理由が別の男とのデートのためだと知った主人公フィリップは彼女をなじるが、逆切れされ、すぐ哀願口調になってしまう。(大意)「頼むから、つらく当たらないでくれよ、ミルドレッド。ぼくの気持ちはわかっているだろう? こころからきみを愛しているんだ。思い直してくれないか? ぼくはずっと今晩のデートを待っていたんだ。かれは来な...

  • モーム13:女の嘘

    舞台はパリからロンドンへ。医師修行時代。「悪女」ミルドレッドの登場によって、物語ががぜん面白くなってくる。フィリップは女についてほとんどなにも知らなかった。知っていたら、かぎりなく見え透いた嘘でも受け入れなければならないということに気がついたはずである。(人間の絆 第58章)Philip knew very little about women, or he would have been aware that one should accept their most transparent lies.(Of Human...

  • モーム12:芸術家と金

    画学校の教師であり、プロの画家であるフォアネからの親切な助言。(大意)「どうやって暮らしていけばいいか、いつも心配していなければならないほど不名誉なことはない。わたしは金を軽蔑する人々には怒りしか感じないね。やつらは偽善者か、そうでなければバカだ。金というのは、それなしには人間の五感を完全に働かせることができない第6番目の感覚、シックスセンスなんだ。適度の収入なしには、人生の可能性の半分はシャット...

  • モーム11:脱出

    パリ時代の終わり。自分が2流の才能しかないことを自覚したフィリップにたいし、敗残の老詩人クロンショーが放った言葉。「抜け出せるんなら、いまのうちに抜け出すんだ!」(人間の絆 第50章)If you can get out of it, do while there’s time.(Of Human Bondage ch.50, p243)...

  • モーム10:芸術家と偉大さ

    引き続き画学生クラットンの言葉。(大意)「芸術家は、かれが見るものからある特別な感慨を得る。そしてそれを表現するよう駆りたてられる。なぜなのか自分でもわからない。得られたその感じを、線や色彩によって表現するしかないんだ。ちょうど音楽家に似ている。歌詞を一行か二行読むと、音のある結びつきがかれの前に現れる。なぜこの単語とこの単語の組み合わせが、かれにそういう音をもたらすのかはわからない。ただそうなる...

  • モーム9:芸術家と批評

    同じく画学生クラットンの言葉。「批評は、芸術家とは何の関係もない。批評は客観的に判断する。しかし芸術家は客観性なんかに関心はないんだ。」(人間の絆 第50章)“Criticism has nothing to do with the artist. It judges objectively, but the objective doesn’t concern the artist.”(Of Human Bondage ch.50, p240)...

  • モーム8:画家

    辛口の画学生クラットンの発言。(大意)「なぜ描くかといえば、描かざるをえないからさ。それはひとつの機能なんだ。他の体の機能とおなじように。ただしごく少数の人しか持っていない。画家が描くのは彼自身のためだ。それができなければ自殺してしまうだろう。考えてもみたまえ、君はどれだけの時間キャンバスに向かっている? きみの魂が流す汗をそれに注ぎ込んでいる。でもその結果は? 十中八九官展で撥ねられるだろう。も...

  • モーム7:ダンスホール

    モームの「人間の絆」が発表されたのが1915年。第一次世界大戦がはじまった翌年である。モーム41歳のときの作品。戦争の影響でイギリス本土ではあまり評判にならなかったが、「アメリカの悲劇」のシオドア・ドライザーの高い評価もあって、アメリカで火が付いた。モーム最大の長編にして代表的傑作のひとつ。主人公フィリップがパリで画学生として学んでいる時代、知人の悲惨な結末に憂鬱になったところを、友人フラナガンに誘われ...

Calendar

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

+ アーカイブ
 

カテゴリー

レビュー