トップページ | 全エントリー一覧 | RSS購読

since2004.10.27

最近の記事

カテゴリー

RSSフィード

リンク

Search 

Ranking

ブログランキング・にほんブログ村へ

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
本・雑誌
87位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋書
5位
アクセスランキングを見る>>

Calendar

02 | 2015/03 | 04
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

+ アーカイブ
 

2015年03月のエントリー一覧

  • それでも人生にイエスと言う

    V・E・フランクル山田邦夫・松田美佳=訳春秋社p218強制収容所を生き延びた精神分析医フランクルによる人間の実存についての三つの講演をまとめた書物。とてもわかりやすい。ユダヤ教の聖典「タルムード」にある次のような話が紹介されていた。世界の成否は、その時代に本当に正しい人間が三十六人いるかどうかにかかっている。これらの人々は、謙虚な隠れた義人として、百姓や職人などの目立たない生活を営んでおり、その人々の...

  • やさしい女 ―幻想的な物語―

    ドストエフスキー井桁貞義=訳講談社講談社文芸文庫p7―1001876年 ドストエフスキー55歳のときの作品。社会時評的な連載もの「作家の日記」の中で発表された作品。「未成年」を完成させ、「カラマーゾフの兄弟」に取りかかる前の作品ということで、巨匠がさっとひとなでしたような中編だが、内容は深く、重い。人間のどこに目を凝らしていたら、こういう、人間の根元や全体像を捉えたような作品ができるのだろうか。ところで、この...

  • 白夜 センチメンタルな小説(ある夢想家の思い出より)

    ドストエフスキー井桁貞義=訳講談社講談社文芸文庫p101―222ドストエフスキーの第11作。1848年 27歳。白夜のペテルブルグで繰り広げられる清新なロマンス。青年の恋愛は、こうでなくてはね。美しい中編。佳品です。25年ぐらい前に米川正夫訳で読んだ「白夜」は、冒頭が素晴らしかった。それに較べると、この講談社文芸文庫版は、イマイチのような気がする。たまたま手元に3つの訳があるので、較べてみた。(米川正夫=訳)素晴らし...

  • アビスパ最下位

    第3節終了時点で最下位。先取点を取られてそのまま負けるというのは最悪のパターンだ。井原監督のもと、今年こそはと期待したのだが…。しばらく時間がかかるか。...

  • ローマ書講解 (上)

    カール・バルト小川圭治・岩波哲男=訳平凡社平凡社ライブラリーp559有名な神学書。神学者でもキリスト教徒でもない身としては、内容は一部しか理解できなかった。ただし、理解できない最大の原因は、翻訳がひどく、日本語になっていない箇所が多いためである。(主語と述語がいつのまにか食い違っていたり、その関係がぼかされていたり、句読点の場所がおかしかったり、ダッシュがヘンテコな場所にあったり、その他悪文のオンパ...

  • 他人の妻とベッドの下の夫

    ドストエフスキー小沼文彦=訳筑摩書房ドストエフスキー全集第2巻p3―46ドストエフスキーの第10作。1848年 27歳。元になった二つの小説を合体して、現在の形で発表されたのは、12年後の1860年。シチュエーションコメディで、結構面白い。ドストエフスキーは独白体の名手であるが、会話文も上手である。この作品は、とくにそれがうまくいっている。デビュー作「貧しき人々」が書簡のやりとりだけで構成された作品であったから、上手...

  • カール・バルト戦後神学論集 1946-1957

    カール・バルト井上良雄=編訳新教出版社p355カール・バルトは、キリスト教の神学者であるが、読んでみると、論理が明快で、しかも暖かい。あのキリスト教関係者独特の、いやな臭みがない。理知的で、平静で、しかも深く響く声がある。井上良雄氏のすぐれた翻訳にも負うところが多いのだろう。ユーモアもあって、以下のような部分には思わずクスリとさせられるが、それは、滝沢克己氏関連の書物に出てくる何人かの神学者を思い起...

  • クリスマス・ツリーと婚礼

    ドストエフスキー小沼文彦=訳筑摩書房ドストエフスキー全集第1巻p467―475ドストエフスキーの第9作。1848年 27歳。短編。成功作といわれたそうだが、どうということはない作品。ドストエフスキーには、作品が短くなるほど、デキが悪くなるという法則があるようだ。長編が得意で、短編がへたくそというだけの話だが。これで、筑摩書房版「ドストエフスキー全集」第一巻が終わり。ドストエフスキー全集 第1巻...

  • 正直な泥棒 ――無名氏の手記より――

    ドストエフスキー小沼文彦=訳筑摩書房ドストエフスキー全集第1巻p447―465ドストエフスキーの第8作。1848年 27歳。佳作。酒で破滅した老人は、ドストエフスキーの作品の中で、たびたび出てくる。この作品のイェメーリャは、その最初の出現である。(「貧しき人々」でも、そのマカール・ジェーヴシキンの酒飲み友達として出てくるが、まだここまで悲惨ではない)酒によって頭と生活が破壊され、浮浪者同様の生活を送る人間。今も...

  • 弱気

    ドストエフスキー小沼文彦=訳筑摩書房ドストエフスキー全集第1巻p403―446ドストエフスキーの第7作。1848年 27歳。幸せな婚約に舞い上がった挙句、仕事が手につかず、仕事の締め切りのプレッシャーに押しつぶされてしまう気弱な若者の話。仕事が気になりつつ、ついつい脇道にそれてしまう主人公の言動は誰しも共感できるところ。逃避にしかすぎないのだが、仕事が重要であればあるほど、そうなってしまいがちである。それにして...

  • ボルズンコフ

    ドストエフスキー小沼文彦=訳筑摩書房ドストエフスキー全集第1巻p385―401第6作。1848年。27歳。ドストエフスキーの小役人シリーズ。短編。可もなし不可もなし。読んですぐ忘れる類の作品。ドストエフスキー全集 第1巻...

  • おかみさん

    ドストエフスキー小沼文彦=訳筑摩書房ドストエフスキー全集第1巻p315―384ドストエフスキーの第5作。1847年 26歳。デビュー作「貧しき人々」を激賞した当時の権威ある批評家ベリンスキーに、「自分たちはドストエフスキーが天才などととんだ自己欺瞞に陥っていたのだ」と言わしめた、「奇妙な作品」、「わけのわからない作品」(p488)。訳者もその意見に同感のようだが、そうは思えない。主人公は貧しくはあるが、遺産で細々と...

  • 聖書入門-マタイ福音書講義 第4巻 時のしるし

    滝沢 克己中村 悦也=監修三一書房p295イエスがエルサレムに入ったところまでで、2年間の公開講座が終わる。イエスの最後の一週間について、「非常に大事ですので、その後、勉強するために、10月まで延ばそうと思います。」(p280)という言葉のように、当初の2年間を終え、延長の予定だったようだが、結局再開されず、亡くなられている。とはいえ、ここまでの4巻で、著者の思想は語り尽くされている。繰り返し繰り返し、人間...

  • すらすら読める正法眼蔵

    ひろ さちや講談社古典をわかりやすく面白くすらすら読めるシリーズp278すらすら読めるというタイトルに惹かれて読んでみましたが、まるで歯が立ちませんでした。「正法眼蔵」が難解で知られる書物だということは、この本ではじめて知りました。評判にたがわずです。弟子の書いた「正法眼蔵随聞記」のほうはどうでしょうか。そのうち読んでみるかもしれない。...

  • 九通の手紙からなる小説

    ドストエフスキー小沼文彦=訳筑摩書房ドストエフスキー全集第1巻p301―303第4作目。1847年。26歳。若い作家が乏しい社会経験を補って作家生活を続けていくためには、技巧的な小説、小説のための小説を目指すという方向性があるだろう。社会生活を描く方向性は取れないので――すでにネタはつきているし、あえて書いてもデビュー作の二番煎じにしかならない――あとは、幻想的・ロマン的な小説をめざすか、思想色の強い論文的な方向に...

  • プロハルチン氏

    ドストエフスキー小沼文彦=訳筑摩書房ドストエフスキー全集第1巻p269―299ドストエフスキーの第3作。1846年。25歳。短編だが、ゴタゴタしていて、なにを書きたいのかわからない作品。多人数が登場する場面は、状況をつかみずらい。当時は検閲制度があって、かなり削られてしまったと作者がこぼしているので、そのせいもあるだろう。ただ、世に出た作品としては、失敗作。デビューは華々しかったが、2作目「二重人格」の不評、3作...

  • 二重人格

    ドストエフスキー小沼 文彦=訳岩波書店岩波文庫p326ドストエフスキーの第2作目。1846年。作者25歳の時。内容からすると、「二重人格」よりも「分身」の方がぴったり。ドイツ語に直すとドッペルゲンガーだそうだし。ゴーゴリ風の文体で書かれた作品という訳者の説明だが、前半はとくにそうなのだろうが、後半になると、主人公のモノローグに近くなり、不安と葛藤と焦燥にかられて暗鬱なペテルブルグを彷徨う主人公ゴリャートキン...

  • 聖書入門-マタイ福音書講義 第3巻 種まく者

    滝沢 克己中村 悦也=監修三一書房p290引き続き第3巻。この中で、ブルームハルト父子の伝記「神の国の証人ブルームハルト父子 待ちつつ急ぎつつ」と、それを訳した井上良雄氏のことがふれられている。数十年前、ここを読んで、私も読んでみたのだろう。聖書入門 第3巻―マタイ福音書講義 種まく者...

  • 海音寺 潮五郎

    海音寺 潮五郎筑摩書房ちきま日本文学全集48p477楊令伝後半のパサパサぶりを読んだ後なので、本書の各作品の文学的な充実度にほっとした。海音寺潮五郎は、名前からして堅苦しくて古臭い歴史作家と思っていたが、そんなことはなく、面白かった。昭和の時代に書かれた本格的な小説という感じ。どこか懐かしいところがある。新たな作家を発見できた。...

  • 貧しき人々

    ドストエフスキー安岡 治子=訳光文社光文社古典新訳文庫p334ドストエフスキー25歳のときの処女作。一夜にして、その時代を代表する新進作家になったエピソードは有名。作品が完成するまでの焦燥にかられた日々の様子を書簡集か何かで読んだことがあるのだが、その中に、プーシキン(ツルゲーネフだったかもしれない)が処女作を完成させるまでに30回も書き直したことを引いて自分自身を叱咤激励するくだりがあるのだが、この作品...