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2010年08月のエントリー一覧

  • An Age Like This 1920-1940  抜き書き集 その12

    最後の数章は、私には、非常に感動的だった。そこで語られている絶望と敗北主義が、必ずしも言葉通りではないだけに、かえってそうなのである。ムゲリッジ氏の一見そうみえる破滅の受容の下には、語られない事実が隠されている。つまり、かれはあるものを信じている。それはイングランドである。……数ヶ月前、著者は情報省を辞し、軍隊に加わったという。私の知るかぎり、左翼陣営の以前の主戦論者のうちの誰一人としてとらなかった...

  • An Age Like This 1920-1940  抜き書き集 その11

    私たちは、これまでのすべての営為の結果として、ようやく人間生活に本当の進歩をもたらすことができる地点まで到達したのです。しかし、( 社会の基盤として ) 一般良識が必要であるという認識がなければ、これから先には進むべきでないでしょう。(ハンフリー・ハウス氏への手紙:1940年)All we have done is to advance to a point at which we could make a real improvement in human life, but we shan’t do it without the...

  • An Age Like This 1920-1940  抜き書き集 その10

    もちろんディケンズは、政治に関してきわめて幼稚な考えしか持っていませんでした。しかし、健全な道徳感覚を持っていたので、どんな政治的、経済的な環境のもとでも、かれにふさわしい意見を見いだしたことでしょう。ビクトリア時代の多くの作家たちも同じだと思います。人間社会は、どんな政治的経済的な形態のもとでも、一般良識という基盤の上に築かれなければならないはずですが、現代の知識人の恐ろしいところは、それを理解...

  • An Age Like This 1920-1940  抜き書き集 その9

    良い小説は、世論の追従者や、自身の反常識性に縮こまってしまうような人々によって書かれることはない。良い小説は、恐れを知らない人々によって書かれるものなのだ。従って、ふたたびヘンリー・ミラーに戻ろう。(鯨の腹の中で:1940年)Good novels are not written by orthodoxy sniffers, or by people who are conscience-stricken about their own unorthodoxy. Good novels are written by people who are not frightened....

  • An Age Like This 1920-1940  抜き書き集 その8

    小説とは、実際上、異議申し立ての芸術における一形式である。それは自由な精神の産物であり、自律した個人によって生み出されるものである。(鯨の腹の中で:1940年)The novel is practically a Protestant form of art; it is a product of the free mind, of the autonomous individual.(p568: Inside the Whale : 1940 )...

  • An Age Like This 1920-1940  抜き書き集 その7

    (ヘンリー・ミラー「南回帰線」を評して ) それは、貧困と無名の中で、ゆっくりと熟成されてできあがる種類の作品である。そのような作品は、何をすべきかをわきまえ、それゆえ、待ち続けることができる人々によって産み出される。(鯨の腹の中で:1940年)It is one of those books that are slowly matured in poverty and obscurity, by people who know what they got to do and therefore are able to wait.(p545: Inside ...

  • An Age Like This 1920-1940  抜き書き集 その6

    ここまで私はディケンズを、かれが伝える「メッセージ」の点からだけ論じ、文学的価値をほとんど無視してきた。しかし、すべての著述家は、とくに小説家なら誰でも、あるメッセージを発している。彼が認めようが認めまいが、作品のもっとも些細な部分までもがその影響下にある。すべての芸術はプロパガンダである。ディケンズ自身もビクトリア朝時代の小説家の多くも、それを否定しようとは思わなかっただろう。一方また、プロパガ...

  • An Age Like This 1920-1940  抜き書き集 その5

    アルダス・ハクスリーによると、D.H.ロレンスは「バルザックは『巨大な小人』だ」と言ったそうだが、ディケンズについてもある意味それがあてはまる。ある大きな世界について、ディケンズはまったく知らなかったか、あるいは触れようとしなかった。人はディケンズから人生について直接学ぶことはあまりない。この点では読者はただちに19世紀ロシアの偉大な文豪たちを思い浮かべるだろう。なぜトルストイの把握力は、ディケンズの...

  • 静かで暑い日

    クーラーの効いた薄暗い部屋の中から、日がカンカンに照っている道路を眺める。土曜日の午後。ボサノバなんかを流すといいような感じだな。道路はさすがに誰も歩いていない。この暑さはいつまで続くんでしょうかね。...

  • オヤジの汗

    いやはや暑い。仕事をしていて顔から汗が噴き出すのは、かないませんねえ。しかしこんなに汗をかくのは、運動不足のせいもあるな。首の後ろとか、耳の裏ろとか。中年ぶとりのオヤジっぽい汗のかきかた。われながらいやになる。喫茶店に入っておしぼりでグリグリ顔を拭いたりするのも、一層オヤジらしくていいのかもしれないけれども、さすがにそこまではしないもんね。まだまだ暑くなりそうだなあ。...