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カテゴリ:- Japanese Literatureのエントリー一覧

  • 近現代詩歌

    池澤夏樹=編河出書房新社池澤夏樹=個人編集 日本文学全集29p.448日本の現代詩のだいたいのところを読んでみようと思って、これが手っ取り早いかなと思って読んでみた。明治から平成までの詩を池澤夏樹、短歌を穂村弘、俳句を小澤實という人たちがそれぞれ選んでいる。短歌と俳句は関心がないのでナナメ読み。詩は島崎藤村から入沢康夫まで41人。一人につき1つか2の詩。金子光晴と中野重治しか印象に残らなかった。現代詩は、田村...

  • 島崎 藤村1908新潮社新潮文庫p.386島崎藤村をはじめ、同人誌「文学界」に集った若者たちを描く自伝的小説。作中の青木のモデルは、わずか25歳で亡くなった北村透谷。かれの痛ましい姿が印象的。...

  • 破戒

    島崎 藤村1906岩波書店ワイド版岩波文庫p.440英語でniggerという言葉を読んでも、その言葉の持つインパクトは伝わってこないが、日本語では普通使われることない差別的な蔑称が堂々と出てくると、さすがにたじろいでしまう。アメリカ人がトムソーヤーとかハックルベリーフィンとか読むときに感じる、その中で使われている用語に対する抵抗感というのは、こんな感じなのかもしれない。日本の自然主義文学の先陣を切った作品として...

  • 新修 宮沢賢治全集 第7巻(詩6)

    宮沢賢治筑摩書房p.422冬のスケッチエスペラント詩稿、歌曲などを集める。Wikipediaによると、この「新修宮沢賢治全集(1979-80:全17巻)」は、「校本宮沢賢治全集(1967-69年:全13巻)」を基に、新たに編纂した普及版とのことである。このあと、「新校本宮澤賢治全集(1995-09年:全17巻19冊)が出されており、現在手に入る限りの宮沢賢治を知ろうと思えば、そちらを読むべきだろうが、この普及版でも、草稿や異校が山ほどあっ...

  • 新修 宮沢賢治全集 第6巻(詩5)

    宮沢賢治筑摩書房p.473宮沢賢治が最晩年に試みた文語詩を集成。最晩年といっても、37年間の生涯なので、まだまだ若い。この短い期間に生み出した詩と小説の量はすごいものだ。文語詩はわかならいので、ほとんど読み飛ばしてしまった。...

  • 新修 宮沢賢治全集 第5巻(詩4)

    宮沢賢治筑摩書房p.357疾中詩編ははじめて読む。「丁丁丁丁丁」は恐ろしい。...

  • 新修 宮沢賢治全集 第4巻(詩3)

    宮沢賢治筑摩書房p.357春と修羅・第三集。日常の仕事や、その中の人間関係を題材にとった詩は、とても珍しく感じられる。こんな卑近なことも詩にしていたのか、詩にできるのかという感じ。...

  • 新修 宮沢賢治全集 第2巻(詩1)

    宮沢賢治筑摩書房p.379「春と修羅」の各作品の最終形だけでなく、草稿、改稿も含めて、すべて載っているのはすごいが、研究者ではないでの、そこらあたりは読み飛ばす。長編の詩「小岩井農場」のをはじめてよいと思った。これまでは、長すぎて、ついていけなかったのだが。たんたんと読んでいるだけでも、繰り返し触れていると、こんなことも起こる。...

  • 新修 宮沢賢治全集 第1巻(短歌・俳句)

    宮沢賢治筑摩書房p.379宮沢賢治の短歌・俳句をすべて集めたもの。短歌・俳句はわからないので 、目をとおしてみただけ。なんの感想もなし。...

  • 放浪記

    林 芙美子岩波書店岩波文庫p.573改造社版の放浪記のあと、全面改稿が行われた放浪記が第三部まで出されていて、本書はその全三部を収録。だれもが言うとおり、こちらは落ち着きと丁寧さはあるものの、改造社版の原初の破壊力は薄められてしまった。もちろん改造社版のほうが優れた作品だが、これはこれで。...

  • 浮雲

    林 芙美子1951(株)カドカワ角川文庫p.414終戦後の日本を舞台にした一組の男女の物語。代表作と呼ばれるにふさわしい、豊富で充実した内容の小説。主人公「ゆき子」の生き方には、現代の安定した社会の常識的な立場からはいろいろ言えるのかもしれないけれども、そのことにどれほど意味があるのだろう。このたくましさはもちろん作者自身の反映であろうし、男性作家がけっして描けない生々しさだと思う。...

  • 放浪記(改造社版)

    林 芙美子1930みすず書房p.271芸術家をめざす原初の女のうめきや叫びが叩きつけられたような作品。...

  • 宮沢賢治詩集

    宮沢 賢治吉田 文憲=編角川春樹事務所ハルキ文庫p.253高村光太郎、中原中也、室生犀星を読んでもちっとも響かなかった。向き不向きがあって、わからないものはちっともわからないのだろう。宮沢賢治を読んだら、やはり感動した。何回目かを読んでいるはずの詩のうちには、以前なんともなかったのに、今回は妙に触れてくる詩もあった。こんなふうに、ときどき、ぱらぱら読んでみるのが、気に入った詩人の詩集の読み方なのかもしれ...

  • 海鳴り(下)

    藤沢 周平文藝春秋文春文庫p.338シリアスだけれども、最後はハッピーエンド。といっていいのかどうかわからないけれども、現実的には、これが最善の姿なのだろうな。当人たちにとってみれば、という但し書きがつくけれども。そういう複雑な姿が、現実の社会の中で取りうるぎりぎりの解決の姿とあれば、藤沢周平ほどの作家であれば、架空の小説世界の中といえど、そう書くしかなかったはず。それでも、ずいぶん主人公と「おこう」...

  • 海鳴り(上)

    藤沢 周平文藝春秋文春文庫p.363そう明るい話ではないけれども、読みはじめたら止まらない。淡々としているようで、しかし常にどこか波瀾を感じさせ、次のページをめくらずにはいられない。...

  • 天保悪党伝

    藤沢 周平角川書店角川文庫p.318小悪党たちが主人公の連作短編。シリアスなようでシリアスでないような、不思議な作品群で、スラスラ読める。達者な筆遣いというしかない。...

  • 劉邦(下)

    宮城谷 昌光毎日新聞出版p.381司馬遼太郎の項羽と劉邦とはまた違った面白さでした。わりとあっさりした印象の作品です。統一後のドロドロした権力闘争を誰か書かないかな。あまりに幻滅なので、読む人は少ないかもしれないけど。...

  • 劉邦(中)

    宮城谷 昌光毎日新聞出版p.330劉邦が挙兵するきっかけとなった「陳勝・呉広の乱」は、劉邦が40台のころだったらしい。それから中国を統一するまで、わずか7年。遊び好きのたいしたことない男が、40代で事を起こし、50半ばで天下を取る。どうしてそんなことが可能だったのか。じつに不思議な話である。...

  • 劉邦(上)

    宮城谷 昌光毎日新聞出版p.356人が人を識る不思議さ。人を見抜く力というのは、あてになる情報がまるでない中で判断しなければならない昔の方があったのかもしれないな。土地の有力者呂公が劉邦の人物を見抜いて、娘を嫁に与えようとする場面を読んで、そう感じた。、...

  • 室生犀星詩集

    室生犀星岩波書店岩波文庫p.318何も記憶に残っていない。縁がない詩人なのだろう。まあいいや。...

  • 草枕

    夏目 漱石岩波書店ワイド版岩波文庫p.223猫の脱稿後、わずか2週間で書き上げたというから驚き。漱石の筆がほとばしっている感がある。深い学識と名文に、読後の感想もなかなか出てこないけれども、味わいが深く、なぜかまた読みたくなる作品である。...

  • 江分利満氏の優雅な生活

    山口 瞳筑摩書房ちくま文庫p.252私には、山口瞳は作家というより、エッセイストという印象が強い。週刊新潮に長期にわたって連載した「男性自身」のせいである。これがこの人の代表作ではないかと思う。他の作品は読んだことはないけれども。「江分利満氏の優雅な生活」は作者がサントリーに勤めながら描いた作品で、直木賞を受賞したことは知っていたが、読むのは初めて。「江分利満」というのが、エブリマンから来ているのもつ...

  • 中原中也全詩集

    中原中也角川学芸出版角川ソフィア文庫p.797残念ながら中原中也の詩はぜんぜん響いてこない。感性がまるで違いすぎるのか、読むには歳をとりすぎているのか。どうもよくわからん。分からんもんはしかたがないな。...

  • 義民が駆ける

    藤沢 周平中央公論社p.325農民一揆を絡めた江戸時代の政治闘争を緻密に描いた歴史小説として一級品。為政者たちが判断をくだす際の政治的なリアリティが素晴らしく、いかにもそうだったにちがいないと思わせる。こんな作品を読まされると、この人に近現代の政治世界を描かせたら、どれほどの傑作が生まれたのだろうと思ってしまう。...

  • 高村光太郎詩集

    高村 光太郎岩波書店岩波文庫p.238高村光太郎という人は、詩よりも、散文のほうに才があったのではないだろうか。そういう感じの詩の方が印象に残ったからそう思えるのかもしれないが。...

  • 金子光晴詩集

    金子 光晴清岡 卓行編岩波文庫 p483ときどき読み返す。詳しい感想は以前書いた。...

  • 密謀(下)

    藤沢 周平新潮社新潮文庫p.349後世の人間にとっては、歴史というのはすでに確定したものとしてしか見れないもので、それを見ながら、なんて馬鹿なことをしたものだとか、先見の明があるものだとか、なぜこんなことをしたのかまったく見当がつかないとか言ったりしているわけだが、その渦中にある人間にとっては、先の読めない、右にも左にも転ぶかもしれないなかでの判断を強いられているわけで、とくに戦国時代から徳川時代にか...

  • 密謀(上)

    藤沢 周平新潮社新潮文庫p.418豊臣秀吉による天下統一にむけて動いている時代。上杉藩、直江兼続を主人公とした歴史小説。...

  • 春秋山伏記

    藤沢 周平新潮社新潮文庫p284青年山伏が主人公の、そこはかとないユーモアが漂う時代小説。こういうのを成功させるのは難しいんだろうなあ。そして成功させているのは藤沢周平ならでは。...

  • 喜多川歌麿女絵草紙

    藤沢 周平文藝春秋社文春文庫p268浮世絵師喜多川歌麿を主人公にした意外と硬質な物語。自己の才能発現のために悩む滝沢馬琴との絡みが興味深い。...

  • 妻の部屋

    古山 高麗雄文藝春秋文春文庫p427サブタイトルは遺作12篇。最後の小中編を集めたもののようだ。「日本好戦詩集」でも書いたが、小説家としての衰弱がはなはだしい。代表作となった戦争三部作「断作戦」「龍陵会戦」「フーコン戦記」の舞台となったビルマ(現ミャンマー)を訪ねた時の取材記録、「私のフーコン旅行記」はさすがに読ませる。...

  • 本所しぐれ町物語

    藤沢 周平新潮社新潮文庫p.377途中まで読んで、ひと月あまり中断してしまったので、せっかくの連作をふいにしてしまったのが残念。作品の素晴らしさ十分に味わえず、もったいないことをした。...

  • 泉 鏡花

    ちくま日本文学全集017筑摩書房P475読むのになかなか苦戦した。もっと余裕があるとき、暇を持て余していているとき、しばらく文章を読んでなくて、なんでもいいから読んでみたいとき、そういうときではないと、この作者の作品は入ってこないようだ。ようするに贅沢品なので、気持ちがガツガツしているときにはだめだということかな。解説が紀田順一郎なのが懐かしい。とっくに亡くなられたかとおもったら、まだご存命だったのです...

  • 日本好戦詩集

    古山 高麗雄新潮社p.245本書は、戦争を翼賛する詩を集めた詩集というわけではなく、私小説集。表題作では、戦争詩について触れているが、好戦的な詩を集めているわけではなく、やはり作者の日常を描くのが中心。しかしこういうものを小説といっていいものかどうか。日記の延長でしかないように思える。文章によって物語を創るのが作家だと思う。日々の徒然を語る随筆家だって、読ませて楽しませるだけの文章を書かなければ、その...

  • 江戸川 乱歩

    江戸川 乱歩筑摩書房ちくま日本文学全集019p.476ちくま日本文学全集を、一巻目からずっと読んでいるのだが、途中読んでいないものがあることに気がついた。その一つがこれ。江戸川乱歩は、中学生の頃にたくさん読んだ。今回読み直してみて、二つ気がついたことがあった。一つ目。文章がわりと荒い。流行作家ということもあって、そんなには文章の推敲に神経質になっていないようだ。二つ目。明智小五郎といえば、もちろん探偵もの...

  • 橋ものがたり

    藤沢 周平新潮社新潮文庫p.389橋をめぐって繰り広げられるさまざまな物語。なかでも冒頭の「約束」が強く印象に残る。二重三重の展開と美しいラストシーン。いいものを読みました。...

  • 霧の果て 神谷玄次郎捕物控

    藤沢 周平文藝春秋文春文庫p.345久々の藤沢周平。連作ものだが、それぞれの作にあまりひねりが感じられず、わりとあっさりと進み、あっさりと終わる。舞台の背景となっている過去の謎も、拡がらないまま、あっというまに終息。...

  • マレー蘭印紀行

    金子光晴1940中央公論社中公文庫p.184作者45歳の時の作品。その8年前、欧州から帰国の際に立ち寄ったマレー半島の風物。次第に戦争の色合いが濃くなる中、海外植民地で働き暮らす日本人、中国人、土地の人々の模様。70歳代半ばで書かれた東南アジア・欧州3部作に較べると、暗く重たい。...

  • 西ひがし

    金子 光晴1974中央公論社中公文庫p274三部作の最終巻。妻美千代の不倫をきっかけにしたヨーロッパ行きではあるのだが、金子光晴はそうはいっても妻に縛られるつもりは毛頭ないようで、あちこちの街でよろよろしていて、商売女には手を出さなかったとどこかで書いているのだが、信用はまったくならない。妻に対しても男の手前勝手な倫理観を押し付けいるわけではぜんぜんなくて、むしろ逆のようですらあったらしい。そういうふたり...

  • ねむれ巴里

    金子 光晴1973中央公論社中公文庫p354若い学生と駆け落ちした妻森三千代の気持ちを相手から引き離すべく、幼い子供を長崎の実家にあずけ、パリを目指す作者と妻。「どくろ杯」では、関東大震災後の二人の出会いから上海、東南アジアでの道行と、妻が先にパリに向かうまでが描かれる。本書はその続編。作者もようやくパリにたどり着き、ふたりの暮らしが再びはじまる。時代は1930年。第二次世界大戦前の花の都パリである。無一文の...

  • どくろ杯

    金子 光晴中央公論社中公文庫p297関東大震災からはじまる、妻森三千代との5年に及ぶ東南アジアとヨーロッパ放浪の記録。ひさびさに読んでみたが、圧巻の迫力は変わらず。...

  • 藤沢周平全集 第3巻 市井小説短篇(3)

    藤沢 周平文藝春秋藤沢周平全集第3巻p629昭和54年から平成2年にかけての短編、36編を収める。市井ものの短編はこの巻で終わり。そろそろ武家物の厳しい世界を読みたくなってきた。【収録作品】驟り雨、遅いしあわせ、泣かない女、贈り物、歳月、ちきしょう!、虹の空、運の尽き、おばさん、亭主の仲間、時雨みち、幼い声、夜の道、怠け者、盗み喰い、滴る汗、追われる男、おさんが呼ぶ、禍福、おとくの神、失踪、帰って来た女、...

  • 藤沢周平全集 第2巻 市井小説短篇(2)

    藤沢 周平文藝春秋藤沢周平全集第2巻p605昭和50年から53年の短編、30編を収める。風景描写というのは、背景や状況の説明に用いられる部分で、たいていの場合は退屈である。できればなくしてもらいたいぐらいのものなので、ふつうはさっと読んでしまう。すぐれた作者の場合は、そうはいかない。田舎の子供のころ、ふと感じた寂寥感を、これほど見事にあわらしてる文章は初めてだ。どうしてこんなことを覚えているのだろう。 川端...

  • 白き瓶 ~小説 長塚 節~

    藤沢 周平文藝春秋社文春文庫p612長塚節(たかし)といえば「土」。名前と作品名は、学校の教科書で習ったことがあるが、これまで関心を持ったこともなく、藤沢周平を読んでいなければ、まさか伝記を読むこともなかったはずの作家である。長塚節が正岡子規の弟子で、歌人であったということも本書を読んではじめて知った。作者が得意とする時代小説とちがって、あざやかなストーリーの展開はなく、綿密な資料の調査に基づき、や...

  • 藤沢周平全集 第6巻 士道小説短篇(3)

    藤沢 周平文藝春秋藤沢周平全集第6巻p573昭和48年から平成2年の作品から、比較的長い短編を18編。「決闘の辻 新刺客伝」は、宮本武蔵、柳生但馬守宗矩などの剣客を扱った短編集だが、老境の宮本武蔵を描いた「二天の窟」が面白い。【収録作品】玄鳥、三月の鮠、闇討ち、浦島、鷦鷯、又蔵の火、逆軍の旗、相模守は無害、二人の失踪人、上意改まる、幻にあらず、長門守の陰謀、振子の城、決闘の辻-新剣客伝(二天の窟 宮本武蔵...

  • 藤沢周平全集 第7巻  雲奔る 小説・雲井龍雄 / 回天の門

    藤沢 周平文藝春秋藤沢周平全集第7巻p589「雲奔る」「回天の門」は、それぞれ、東北の維新の志士、雲井龍雄、清河八郎の生涯を描いた小説。清河八郎は、維新の先駆けとして活躍した人物として司馬遼太郎かなにかで読んだことがあるが、雲井龍雄については、初めて知った。...

  • 一茶

    藤沢 周平文藝春秋文春文庫p390一茶の生涯を描く。江戸時代の俳人がどうやって生計を立てていたかを初めて知った。エキセントリックな面も興味深い。...

  • 藤沢周平全集 第5巻 士道小説短篇(2)

    藤沢 周平文藝春秋藤沢周平全集第5巻p570昭和51年から64年の作品23編。市井小説もいいが、やはり武家の小説の方が面白いと思うのは、それだけ武士の暮らしの制約が厳しいからだろうか。考えてみれば当時の武士というのは、幕府に仕えるのは国家公務員、藩の場合は地方公務員みたいなもの。あるいは、企業に勤めて、ルールにがんじがらめのサラリーマンを彷彿とさせる。浪人は、たしかに失業者というイメージだ。そういうところで...

  • 藤沢周平全集 第1巻 市井小説短篇(1)

    藤沢 周平文藝春秋藤沢周平全集第1巻p595デビュー作の「冥い海」ほか、昭和46年から50年に書かれた作品、21編を集める。たしかに暗い作品が多いが、「父と呼べ」のようなほろりとさせる作品もある。一作ごとの完成度と、発表のペースに驚かされる。【収録作品】溟い海、囮、賽子無宿、黒い縄、帰郷、恫喝、夜が軋む、割れた月、闇の梯子、父と呼べ、疑惑、密告、入墨、馬五郎焼身、旅の誘い、鬼、おふく、霜の朝、時雨のあと、...

  • よろずや平四郎活人剣(下)

    藤沢 周平文藝春秋文春文庫p494緩み具合といえば、友人(?)明石半太夫。詐欺漢まがいのこの人物の造形もさることながら、主人公とのつきあいぶりが、いかにも古き良き江戸の、人と人との関わりを彷彿とさせる――もちろんそれは創作された世界ではあるが、そういう緩さもありえたのだろうと思わせてくれる――もう一人の友人、朴訥な人柄の北見十蔵、そして主人公である神名平四郎、この三人の掛け合いぶりは目が離せない。といって...

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