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The Grand Budapest Hotel

★★★★
2014年
100分
ネットで視聴 英語字幕

原題:The Grand Budapest Hotel
邦題:グランド・ブタペスト・ホテル
制作:独・英
監督:ウェス・アンダーソン
出演
 レイフ・ファインズ
 マチュー・アマルリック
 シアーシャ・ローナン
 ビル・マーレイ

とても上質の映画。
欧米ではとても高い評価で、第二次世界大戦前の、華麗なヨーロッパ文化へのノスタルジーを呼び起こすからだろうと思う。

●映画の英語

Don't flirt with her.

flirt は、戯れる、いちゃつくの意味。

ムッシュ・グスタヴ(レイフ・ファインズ)が、アガサ(シアーシャ・ローナン)に必要以上に接近しないよう、主人公のゼロ(マチュー・アルマリック)がグスタブに対して警告するときの言葉。

映画の中で3回使われる。




藤沢周平全集 第3巻 市井小説短篇(3)

藤沢 周平
文藝春秋
藤沢周平全集第3巻
p629


昭和54年から平成2年にかけての短編、36編を収める。

市井ものの短編はこの巻で終わり。
そろそろ武家物の厳しい世界を読みたくなってきた。

【収録作品】
驟り雨、遅いしあわせ、泣かない女、贈り物、歳月、ちきしょう!、虹の空、運の尽き、おばさん、亭主の仲間、時雨みち、幼い声、夜の道、怠け者、盗み喰い、滴る汗、追われる男、おさんが呼ぶ、禍福、おとくの神、失踪、帰って来た女、おつぎ、逃走、夜消える、女下駄、遠い別れ、鬼ごっこ、冬の日、寒い灯、苦い再会、永代橋、踊る手、消息、初つばめ、遠ざかる声




このエントリーのタグ: 藤沢周平

藤沢周平全集 第2巻 市井小説短篇(2)

藤沢 周平
文藝春秋
藤沢周平全集第2巻
p605


昭和50年から53年の短編、30編を収める。

風景描写というのは、背景や状況の説明に用いられる部分で、たいていの場合は退屈である。
できればなくしてもらいたいぐらいのものなので、ふつうはさっと読んでしまう。

すぐれた作者の場合は、そうはいかない。

田舎の子供のころ、ふと感じた寂寥感を、これほど見事にあわらしてる文章は初めてだ。
どうしてこんなことを覚えているのだろう。

 川端を歩きながら、市兵衛は不意に寂寥が胸を満たすのを感じた。
 市助と呼ばれていた子供の頃、眼覚めたら家の中に誰もいなかったことがある。山にも野にも、まだ雪が残っている春先のことだったが、開け放した戸口から、市助が眼覚めた炬燵の裾まで射しこんでいる日射しは、柔らかい春の色をしていた。囲炉裏に薪がくすぶり、藁むしろの上には、剥きかけの豆と豆殻がそのままあって、ついさっきまでそこに母親が坐っていたことを示している。
 市助は外に出た。蒼く硬い色をした空がひろがり、寒気が市助の頬を刺した。日は山陰に隠れるところで、青白い雪と、いくぶん紅味を増した雑木林の枝に覆われた山の傾斜から、大きな束のような光が村に流れ込んできている。その中である家の壁は光り、すでに日没の暗さをまとい始めていた。道には汚れた雪が残り、その間にところどころ乾いた地面が顔をのぞかせている。
 地面には、子供たちが描き残した図面の痕や、石蹴りの石が残っていたが、子供たちの姿は一人も見えなかった。子供たちだけでなく、母親も、村人の姿も現れず、村はひっそりしたままで、何の物音も聞こえて来なかった。
 そのときの、天地にただ一人取り残されたようだった淋しさが、いま市兵衛の胸を満たしている。
(「冬の潮」p22)


【収録作品】
冬の潮、意気地なし、秘密、しぶとい連中、石を抱く、暁のひかり、龍を見た男、夜の橋、拐し、神隠し、閉ざされた口、闇の穴、年目、気、荒れ野、春の雪、遠い少女、昔の仲間、疫病神、裏切り、夕べの光、冬の足音、暗い渦、うしろ姿、告白、捨てた女、夜の雷雨、暗い鏡、人殺し、朝焼け



このエントリーのタグ: 藤沢周平

2ndステージ 第17節 アビスパ 0-4 柏

11月3日の試合。J1セカンドステージ最終戦。

前回レベスタに来たのは、2009年4月15日(水) のJ2第8節、愛媛戦が最後だったと思う。7年ぶりのサッカー観戦。

2011年のJ1(篠田アビスパ)のときは、たぶん1試合も観ていない。
あのときは、補強がうまくいかず(というか引き抜かれすぎて補強どころではなかった)、最初から期待できそうになかったので。

J1のアビスパを見たのは2006年4月23日のJ1第9節の新潟戦まで遡る。
ホベルトと千代反田がいた松田アビスパの時代。
10年以上前の話だ

これがJ1アビスパの一生の見納めと思ったわけではないけれども、ひさびさのアビスパ観戦。
すでに降格が決まっているし、人出はそんなにないだろうと思って出かけてきたら、なんと13042人の大観衆。あやうく駐車できなくなるところだった。
物好きが多いなあ。

試合は0-4の完敗。
なすべなしのひどい試合で、81分にクリスティアーノに3点目を入れられたところで帰ることにした。
帰って結果をみてみると、ロスタイムにも失点して0-4。それも当然の内容の試合だった。

アビスパの攻撃は、ウェリントンにロンボールの一択だけ。
あとは時折の金森の強引なドリブル。
相手もそれが分っており、孤立した二人の攻撃は完全に封じられていた、
孤軍奮闘していたウェリントンが69分に交代してからは、まったく打つ手がなくなってしまった。

退屈な試合。
試合内容もスタジアムも寒い。

こういう試合ではファンをなくしそう。

まあ、しかたがないんだけれども。

2017年は再起の年。
また、頑張りましょう。



2ndステージ 第16節 広島 4-1 アビスパ

10月29日の試合。

結果は実力相応というところか。
城後のオーバーヘッドキックによる得点が、唯一の見どころ。

先制点を決めた佐藤寿人は、広島を退団がきまった。
来年は名古屋の選手として、J2で対戦することになる。

2ndステージ 第15節 アビスパ 1-2 甲府

10月22日の試合。

降格決定後の試合にもかかわらず、10536人の観客。

相手のオウンゴールで先制するも、後半に逆転され完敗。
ひどい試合だな。



Fury

★★★★
2014年
134分
ネットで視聴 英語字幕

原題:Fury
邦題:フューリー
制作:米・英
監督:デヴィッド・エアー
出演
 ブラッド・ピット

プライベート・ライアン以降、戦争を描こうとすれば、ここまでリアルに描かないとだめなんだろう。

占領したドイツの街での出来事は、非常に美しくて感動的。

だが、全体を通していえば、戦争の悲惨さや無益さを語っているように見えるけれども、そうした思想性はあまり伝わってこなくて、
戦車隊長ブラッド・ピットの渋さを楽しむ娯楽戦争映画である。


●映画の英語

〇flank 軍隊の側面




このエントリーのタグ: ブラッド・ピット

Pan's Labyrinth

★★★★★
2006年
119分
ネットで視聴 英語字幕

原題:Pan's Labyrinth
邦題:パンズ・ラビリンス
制作:メキシコ・スペイン・米国
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演
 イバナ・バケーロ
 セルジ・ロペス
 アリアドナ・ヒル
 マリベル・ベルドゥ

舞台は、ジョージ・オーウェルが義勇兵として戦い、シモーヌ・ヴェイユやヘミングウェイも参加したスペイン市民戦争が、ファシスト側の勝利に終わった1944年のスペイン。

山中でゲリラ戦を続ける抵抗勢力の一掃を狙うフランコ政権の軍人ヴィダル( セルジ・ロペス)の冷酷非道ぶりを中心に物語は進む。これだけでは殺伐としすぎて見るに堪えない映画になったと思うが、そうした絶望的な状況のもとで、美少女オフェリア(イバナ・バケーロ)を主人公とする幻想的な童話の世界が巧みに絡み合わされ、緊密な内容の作品となっている。

ファウヌス(牧羊神パン)や、妖精、恐しい怪物の造形が独特で、映像美に引き込まれる。

作品は2006年。
宮崎駿の「千と千尋の神隠し」が2001年。
冒頭の道祖神みたいな石造に気を惹かれるシーンや、大ガエルとの対決のシーンなどに、ジブリ映画の影響がみられる。

監督は、「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロ。鬼才と呼ぶにふさわしい。
こんな優秀な監督にああいうロボット映画を真剣に作らせるなんて、パシフィック・リムがいかに贅沢なB級映画だったか、改めて思い知らされる。


●映画の英語

○slumber 眠る、まどろむ

ファウヌスがオフェリアに怪物を説明する場面で出てくる単語。

You're going to a very dangerous place, so be careful.
The things that slumbers there, it is not human.

.
○sumptuous 豪華な

上に続けて、注意を促す場面に出てくる単語。
sumptuous feastで「豪勢なごちそう」

You will see a sumptuous feast, but don't eat or drink anything.
Absolutely nothing.
Your life depends on it.


○reinforcement 補強、増援隊

現実世界の戦いの場面。
パルチザン、フランコ政府軍、ともにこの言葉を使うシーンが出てくる。


予告編




Lost in Translation その2

●映画の英語
stuck
 ①stickの過去形・過去分詞
 ②(形容詞)~に行き詰って


二人が日本酒を飲みながらする会話のシーン。
この映画で最も印象的なシーンの一つで出てくる。

"I'm stuck. Does it get easier?"
"No. Yes. It gets easier."
"Oh, Yeah. Look at you."
"Thanks. The more you know who you are, and what you want, the less you let things upset you."
"Yeah. I just don't know what I'm supposed to be. You know? I tried being a writer, but I hate what I write. And I tried taking pictures, but they're so mediocre, you know. Every girl goes through a photography phase. You know, Like horses? You know? Take, uh, dump pictures of your feet."
"You'll figure that out. I'm not worried about you. Keep writing."
"But I’m so mean."
"Mean's okay."
"Yeah."

"What about marriage? Does that get easier?"
"That's hard……We used to have a lot of fun. Lydia would come with me when I made the movies, and we would laugh about it all. Now she doesn't want to leave the kids, and she doesn't need me to be there. The kids miss me, but they're fine. It gets a whole lot more complicated when you have kids."
"Yeah. It's scary."
"It's the most terrifying day of your life the day first one is born."
"Yeah. Nobody ever tells you that."
"Your life, as you know it, is gone. Never to return. But they learn how to walk, and they learn how to talk, and you want to be with them. And they turn out to be the most delightful people you ever meet in your life."
"Hmm, that's nice."
"Where'd you grow up?"
"Um, I grew up in New York, and I moved to Los Angeles when John and I got married. But it's so different there."
"Yeah, I know."
"John thinks I'm so snotty."
"haha."
"hmm."
"You're not hopeless."


こういう会話をしながら、二人とも酔っぱらってたわいなく眠ってします。
ちょっと長いが試訳。

「生きるのが難しいわ。これって楽になるものなの」
「いや。うん。そうなるさ」
「そうね。あなたがお手本ね」
「ありがとう。自分が誰であり、なにを望んでいるのかがわかればわかるほど、物事に動じなくなるものさ」。
「そうね。私は自分が本当はなにをしなければないかが分らないの。作家になろうとおもったことがあったわ。でも、自分の書いたものが大嫌いだった。それで写真を撮り始めたの。でもあまりに平凡過ぎて。女の子って写真にはまる時期があるの。馬に興味を持つのもそう。どの子もカメラで自分の足をやまほど撮ったりするのよ」
「きみは自分のやるべきことを見つけ出すさ。大丈夫だよ。書き続けろよ」
「でも、才能はないわ」
「才能は関係ないさ」
「そうね」
(沈黙)
「結婚ってどうなの。楽になるものなの」
「……結婚は難しい。昔はおたがい楽しかった。撮影の時はリディアも一緒で、それを話題におおいに盛り上がったものさ。いまは彼女はいつも子供といて、そこでは僕は必要とされていない。子供はさびしがっているけれども、だからといってなにか問題があるわけじゃない。…子供ができると、ものごとが一挙に複雑になるんだ」
「怖いわ」
「人生でもっとも恐ろしい日は、最初の子供が生まれた日だ」
「初めて聞くわ」 
「自分が知っていた自分の人生は去ってしまった。決して戻ってこない……でも、こどもたちが歩くのを学び、しゃべるのを覚えてくると、一緒にいたくなるんだ。人生の中で出会った中で、一緒にいるのがいちばん楽しい、そういう存在になるんだ」
「素敵ね」
(ウトウトとしながら)
「君はどこで育ったんだい」
「ニューヨーク。そのあとロスアンゼルスに移って、そこでジョンと結婚したの。でもいろいろ違っていたわ」
「そうだろうね」
「ジョンはわたしをお上流ぶっているっていうの」
「ハハ」
「ふふ」
「そんなにひどくはないよ」

最後の場面で、ボブはシャーロットの右の足先にちょっと触るのだが、あれは、ケガをした部分。
シャーロットの傷口がいくぶんかでも、ふさがったことを暗示しているのだろうか。

mediocre 平凡な
figure out 見つけ出す


このエントリーのタグ: スカーレット・ヨハンソン

Lost in Translation その1

★★★★
2003年
102分
ネットで視聴 英語字幕

原題:Lost in Translation
邦題:ロスト・イン・トランスレーション
監督:ソフィア・コッポラ
出演
 ビル・マーレイ
 スカーレット・ヨハンソン

「マッチ・ポイント」の奔放でセクシーな美女、「アベンジャー・シリーズ」のタフで強気なブラック・ウィドウとは打って変わり、ここでのスカーレット・ヨハンソンは、新婚なのに仕事で飛び回っているカメラマンの夫にほったらかされ、東京のホテルで孤独な時間を過ごす大学出たての新妻役。
このときスカーレット・ヨハンソンは19歳。
不安定で儚げなこの役柄に、意外にもぴったり。
あのスカーレット・ヨハンソンが、東京や京都を背景に動いているというだけで、ファンとしては嬉しくなる。

主人公のボブ・ハリス(ビル・マーレイ)は、サントリーの広告のために来日した映画俳優という設定。なじみのない文化に投げ込まれ、CM撮影の現場では言葉足らずの通訳や日本人監督の奇妙な言動に悩まされ、ホテルに帰って一人でテレビを見ていても日本語による糞面白くもない番組ばかり。時間をもてあましてホテルのバーに通うしかないのだが、そこでスカーレット・ヨハンソン演じるシャーロットと知り合うことになる。

外国に行って1週間ぐらいホテル暮らしを続けると、主人公の境遇がよくわかる。夜はテレビを見るぐらいしかないのだが、BBCの英語ニュースはまだしも、中国や韓国のテレビ番組はちっとも面白くない。むかしの日本の娯楽番組に似た番組が、同様の下品さで繰り返されていてうんざりする。洋物の映画が放送される場合もあるけれども、吹き替えだったり、中国語やハングル語の字幕が大きな文字で出て邪魔だったりするので、見る気が起こらない。
アジア人の私が同じ文化圏にあるアジアの番組を見てそう思うのだから、欧米人にとっては、さらに隔絶感があるだろう。

映画の日本語タイトルは、原題のlost in translationをそのまま使っている。
なにかよい日本語タイトルがないかと考えてみたが思い浮かばなかった。短いフレーズなのだが、日本語にしようとすると意外と難しい。「言葉が通じなくて通訳を通して意思疎通を図るしかない日本という国に来て迷ってしまった二人の出会い」という意味だと思うのだが、もちろん長すぎるので、芸はないけれども、このままが一番いいのかな。

その二人が、ある夜、日本の若い連中と夜中に遊んで回る。
飲んで踊って最後はカラオケ。店と店との移動はタクシー。
じつに日本らしい夜遊びの仕方で、若いころ日本に住んだことがあるという監督のソフィア・コッポラの経験をもとにした場面だと思う。むかしはこういう遊び方もあったのだが、いまでもこんなふうなのだろうか。映画のシーンには出てこないのだが、料金を誰が払ったのだろうか。お金持ちの主人公が全部負担したのだろうか、などと変なことが気にかかる。割り勘にすれば、ああいう遊び方はそんなにはかからない。一人2万円か3万円ぐらいだろう。

カラオケのシーンでは、シャーロットもボブも、へたくそな歌を聞かせてくれる。これがいかにもらしくてよい。ボブの歌はなんとロキシー・ミュージックのモア・ザン・ディス。名盤アヴァロンの冒頭の曲。なつかしい。
歌う前に、難しい曲と呟くが、それはそうだろう。ブライアン・フェリーしか歌えない。


このエントリーのタグ: スカーレット・ヨハンソン