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いま中国人は中国をこう見る

中島 恵
日経BP 日本経済新聞出版本部
日経プレミアシリーズ
233ページ

まだコロナが厳しかった2022年3月に出された本。
ゼロコロナ政策を徹底する習近平政権下で暮らす中国の人々の息苦しいような、それでいて楽観的なような生の声を聞くことができる。

一方、アニメに憧れて日本に留学した10代後半の若者が、「日本のドラマで見ていた通り、昔ながらの生活という感じです。来日して、初めてファックスというものを見ました。……中国では買い物はほとんどネットだったから、お菓子1つを買うためにコンビニまで歩いて行く生活は健康的でいいと思います」(172ページ)などといって感動しているのを読むと、日本はやっぱりIT後進国になったんだなあと妙な感慨を抱いてしまう。

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湖底の城(九)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
299ページ

最終巻。
二回目を読んでみて、宮城谷作品の中では一二位を争う面白さではないかという最初の感想は取り下げ。
やはり後半になると誰が誰だか分からなくなる。史実上の人物はそんなことはないが、おそらく作者がつくりだしたと思われる商人たちがわかりにくい。

でも最後はハッピーエンドでよかった。

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湖底の城(八)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
273ページ

越王句践によって父闔閭を殺された呉王夫差による越の制圧。
句践は軟禁されたのち、呉に送られ屈辱的な生活を送る。
句践と臣下の臥薪嘗胆の巻。
范蠡が中心となり、秘かに再建のときを待つ。

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湖底の城(七)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
271ページ

呉王闔閭による越討伐。
呉の伍子胥による楚への復讐劇は終わり、
次の復讐の物語が始まる。

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湖底の城(六)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
289ページ

楚の首都を占領し、伍子胥の悲願を達成する。
伍子胥編はこの巻で終わり。

無実の罪で殺された父と兄の仇を討つために伍子胥は楚を滅ぼしたわけだが、次巻からの呉王不差と越王句践の臥薪嘗胆話も復讐がテーマだ。

つまりこの作品は、楚と呉の間の、そして呉と越の間の、二つの復讐譚の合体版ということになる。

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湖底の城(五)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
270ページ

伍子胥に加えて孫武を得て、呉の国力が充実。
新興の越を叩いた後、伍子胥の念願である楚攻略を開始。
武力に外交を絡めて楚を圧迫する。

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湖底の城(四)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
278ページ

伍子胥と鱄設諸の働きで、闔閭が王座に就く。
いってみればクーデターなのだが、中国の各王朝の歴史は、クーデターの歴史にほかならないのは、著者の三国志を読むとよくわかる。

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湖底の城(三)

城谷 昌光
講談社
講談社文庫
283ページ

第三巻では、主人公一行が宋、鄭を経て、呉に落ち着くまでが描かれる。

前回、登場人物が増えて覚えきれなくなってきたと書いたのだが、とくに商人の関係がややこしい。
エピソードを入れてそれぞれの人物を印象づけるとか、なにか工夫が必要なのかも。でないとシナリオを読まされているだけになって、名前が頭に残らない。

しかしそうすると伍子胥編がますます長大になって、めざす范蠡編までなかなか行きつかなくなるので、そんなことはいってられないのだろう。

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湖底の城(二)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
275ページ

地図がついていないと不満を述べたが、さしこまれているパンフレットに、当時の地図ばかりか主要登場人物の一覧まで載
っていたの。大変失礼しました。

第二巻は伍子胥一族に迫る危機と救出作戦を描く。

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湖底の城(一)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
275ページ

湖底の城の2回目。

第一巻からしばらくは、伍子胥の兄の伍尚が治める棠(とう)という領地が舞台となるが、ここはいまの南京市にあったらしい。
武術大会鼎の部の優勝者である鱄設諸(せんせつしょ)が住む堂という邑(むら)も同じく南京市。
やはり地図があったほうがいいなあ。

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湖底の城(九)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
299ページ

いよいよ最終巻。
黄金の楯の伏線を最後に回収し、西施との悲恋もうまく収めて落ち着いた余韻を残して終わる。
この長編は宮城谷作品の中では一二位を争う面白さではないかとおもう。
登場人物が多くて後半になると誰が誰だか分からなくなって消化不良になったので、また最初から読んでみるつもり。

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湖底の城(八)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
273ページ

呉越の戦いと越の苦境。
伍子胥はほとんど出てこなくて、范蠡が中心。
そういえばあの黄金の盾はどうなったのだろう。

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湖底の城(七)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
271ページ

主人公は、いつのまにか越の范蠡になったようだ。
ここで西施が登場
そうか。この時代の人物だったんだ。

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湖底の城(六)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
289ページ

呉による楚の制覇。
巻末になって、ようやく呉の不差と越の句践が現れる。

呉越と楚の場所を調べてみた。
呉の首都の蘇は、いまの江蘇省蘇州市。
越の首都は会稽で、いまの浙江省紹興市。
楚の首都であった郢(えい)は、三国志の時代の江陵で、湖北省荊州市にあったという。

蘇州市と紹興市には仕事の関係でいったことがある。
いずれも上海周辺の都市で、両市の間には杭州市がある。杭州市には中国四大美人の一人、西施が入水した湖として有名な西湖があって、福岡市の大濠公園がモデルにしたのもこの湖だ。

低山と河川のあいだに平地がひろがる広大な場所というイメージだが、いまから2500年前の春秋時代はどうだったのだろう。

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湖底の城(五)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
270ページ

孫武が女兵を訓練する有名なエピソードがここで登場。
作品のちょうど真ん中あたり。
呉と楚の決戦が迫る。

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湖底の城(四)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
278ページ

この作品は呉と楚が舞台で、あとになって越も登場するのだが、地図がついていない。
文春文庫でも中公文庫でも、他の宮城谷作品では地図が必ずついているのだが、講談社文庫にないというのは予算をけちったせいだろうか。
中国の古代の物語ではなじみがない場所だけに、なおさらあったほうがいいと思うのだが。

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湖底の城(三)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
283ページ

著者の作品にはめずらしく、伝記小説風になってきた。
それもまた面白い。

登場人物が増えてきて名前を覚えられなくなってきた。
気にせず読み進める。

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湖底の城(二)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
275ページ

最近読んだ「三国志」や「呉漢」よりも展開がダイナミックなのは、史実が不明確なぶんだけ、想像の羽を自由に伸ばせているからではないだろうか。
先の作品では資料に縛られて窮屈な思いをした欝憤を、ここで晴らしているようにすら思える。

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湖底の城(一)

宮城谷 昌光
講談社
講談社文庫
275ページ

呉越同舟の呉と越の物語。
呉王夫差と越王句践の復讐譚となるわけだろうが、この時代この地域ははじめてなので、地名や人名になじみがない。
ゆっくり読む進めることにする。

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呉漢(下)

宮城谷 昌光
中央公論社
中公文庫
357ページ

下巻は、光武帝の第一の将軍として、各地を平定する活躍を描く。
光武帝のライバル国を一個一個潰していく戦いだが、陣取りゲームの後半に似て、勝負が決まったあとの繰り返し作業みたいになってあまり面白くはない。

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呉漢(上)

宮城谷 昌光
中央公論社
中公文庫
342ページ

呉漢というタイトルから、なんとなく項羽と劉邦の時代の物語かと思っていたら、呉漢というのは人名で、後漢を建国した光武帝の主将であった人物のことだった。
上巻は、極貧の農家の次男として雇われで働く日々から、時代の動乱の中で大将軍に任じられるまで。

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劉邦(四)

宮城谷 昌光
文芸春秋
文春文庫
330ページ

劉邦に対する見方が変わった点は、巻末の「連載を終えて」に記してある。
そして、項羽に対する見方も変わったのだと思う。ここに描かれている項羽は、武人としては最強だが、小児的な殺戮者で三国志の董卓よりも始末が悪い。
ただ、虞美人との別れと最後の死はやはり印象的だ。

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劉邦(三)

宮城谷 昌光
文芸春秋
文春文庫
314ページ

項羽との交流。
鴻門の会の前夜まで。

三国志の場合は、出てくる地名はだいたい場所の見当がつくが(コーエーのゲームのおかげ)、楚漢戦争の場合はわからない。
地図を見ながらじっくり読めばいいのだが、めんどくさいのでとばして読んでいる。

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劉邦(二)

宮城谷 昌光
文芸春秋
文春文庫
319ページ

二巻目。
張良を幕下に加える
最後の方で項羽がちょっとだけ登場。

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劉邦(一)

宮城谷 昌光
文芸春秋
文春文庫
281ページ

最初の頃の作品では、作者は劉邦をかなり嫌っているようだった。
その後本作品を書いているので、この人物に対する見方が変わったのだろう。
前に読んだことのある作品だが、その点が興味深く、再読してみることにした。

ここ数年、劉邦を主人公にしたコミックがいくつか出たが、この作品に触発されてのことだろうか。

一巻目は陳勝・呉広の反乱から、劉邦の挙兵まで。

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三国志 第十二巻

宮城谷昌光
文藝春秋
文春文庫
462ページ

宮城谷昌光の三国志の2回目を読了。

ストイックな三国志だが、また読んでみたくなる滋味あふれる作品。
ただし一巻目の前半は、さすがに地味すぎてとっつきにくい。

読んでいて、11で止めていたはずのコーエーの三国志12、13、14のパワーアップキット付を買ってしまったのはわれながら愚かだと思った

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三国志 第十一巻

宮城谷昌光
文藝春秋
文春文庫
412ページ

この物語の最初の数巻では、皇帝とその周辺の政治的暗闘が延々と描かれていたが、黄巾の乱からはじまって曹操、劉備、孫策・孫堅・孫権らが実力で戦闘を繰り広げていた時代が終わり、それぞれの国が一応の安定を見せてくると、話はまたそこに戻ってくる。

物語的には地味になるけれども、実際その時代に生きている立場からすれば、まだその方が害は少なかったはずである。
なにしろ三国志の時代は、打ち続く戦乱のせいで中国の人口が半分以下になったらしいから。

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三国志 第十巻

宮城谷昌光
文藝春秋
文春文庫
405ページ

どの三国志でも、曹操、劉備が亡くなったあとは諸葛亮が主人公となる。
本書では、司馬懿にもそれと同等かそれ以上の筆が割かれている。
歴史的には魏の方が王朝系譜の主流なので、正史を踏まえた本作品では当然そうなるだろう。
そして諸葛亮が亡くなっても物語はつづく。

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物語 タイの歴史 ~微笑みの国の真実~

柿崎一郎
中央公論社
中公新書
310ページ

同じ著者による「一冊でわかるタイ史」は、3月のタイ出張中に読み終えた。
入門書だけれども、意外と実践的。

本書はもっと詳しい内容で、帰国後に読んでみてこちらも有益だった。

この5月14日にはタイの下院総選挙があるが、軍事クーデターの流れをくむプラユット首相の現政権とタクシン元首相派の政治闘争の歴史的背景を理解するうえでも、この2冊は役に立つ。
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三国志 第九巻

宮城谷昌光
文藝春秋
文春文庫
399ページ

曹操の傑人ぶりを見たあとでは、曹丕の矮小さがめだってしまう。
劉備の破天荒さに比べると、生真面目な諸葛亮では英雄的事業はまず無理と思える。
孫権は年老いてますます老獪没信義に。

総じて人物が小物化し魅力が感じられなくなってきた。
時代がある程度落ち着いたせいだろう。

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