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妻の部屋

古山 高麗雄
文藝春秋
文春文庫
p427


サブタイトルは遺作12篇。
最後の小中編を集めたもののようだ。

「日本好戦詩集」でも書いたが、小説家としての衰弱がはなはだしい。

代表作となった戦争三部作「断作戦」「龍陵会戦」「フーコン戦記」の舞台となったビルマ(現ミャンマー)を訪ねた時の取材記録、「私のフーコン旅行記」はさすがに読ませる。




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このエントリーのタグ: 古山高句麗

J2 第7節 アビスパ 2-1 栃木

2018.4.1(日)
HOME

02分 1-0 ドゥドゥ
07分 2-0 リンス
33分 2-1 服部 康平

早い時間帯にドゥドゥが2点を取って、相手が一人いなくなって、今日は大勝・楽勝のパターンかなと思ったら、21分には岩下が2枚目のイエローカードで退場となって、10対10。大黒のPK失敗やら、ポストに助けられるやらで、勝つには勝ったが、なかなかうまくいかな感じ。
つぎは横浜FC。油断ならない相手との対戦が続く。

11位から9位に上昇。

J2 第6節 アビスパ 1-2 大宮

2018.3.25(日)
AWAY
NACK5スタジアム大宮

20分 0-1 ロビン シモヴィッチ
52分 0-2 大前 元紀
90分 1-2 森本 貴幸

ここまで大宮17位と、決して強くないはずなんだが、最後の森本のPKだけに終わる。

11位は変わらず。
今年は大丈夫か?


J2 第5節 アビスパ 1-1 ヴェルディ

2018.3.21(水)
AWAY
味の素スタジアム

69分 0-1 カルロス マルティネス
88分 1-1 エウレー

ドゥドゥ復帰。
雨が幸いして、エウレーのシュートがワンバンドしたところを相手キーパーが取り損ねて、試合終盤で同点に追いつく。
ラッキー。

7位から11位に後退。

J2 第4節 アビスパ 0-2 甲府

2018.3.17(土)
HOME

50分 0-1 ジネイ
89分 0-2 リンス

ドゥドゥを故障で欠いて、ウォン・ドゥジェもケガで前半16分で交代とあっては、メンバー的には、昨年のウェリントン不在時と同様になってしまった。亀山のかわりの輪湖はいても、富安がいない分、戦力はさらに低下したのではないか。

であれば、昨年までJ1にいた甲府に太刀打ちできないのも無理はない。
事実、あちこちでパスを奪われ、試合全体を通して、善戦はすれども力負けという印象だった。

5位から7位に。


J2 第3節 アビスパ 1-0 金沢

2018.3.11(日)
AWAY
石川県西部緑地公園陸上競技場

57分 1-0 鈴木 惇

鈴木淳の1発で勝ったけど、試合はどうだったのだろう。
相手の柳下監督の談では、金沢の完敗といっているので、デキとしはまずまずだったのか。

これで5位。
すべりだしとしては、合格点というところ。
でも、先の京都戦がなあ。
あすこで勝っていればなあ。

J2 第2節 アビスパ 2-2 京都

2018.3.3(土)
HOME

31分 1-0 ドゥドゥ
35分 2-0 オウンゴール
52分 2-1 レンゾ ロペス
79分 2-2 レンゾ ロペス

開幕戦の石津に続き、今度はドゥドゥのバイシクル。
前半は圧倒的にアビスパのペースで、2-0になった時点では、今日は5-1ぐらいでアビスパの爆勝かと思った。
それぐらいアビスパが良くて、京都は手も足も出ず。

ところが後半、アレレという感じで一点返されると、次もオヤという感じでロペスに決められる。
負けそうな感じはしなかったが、勝てそうな感じもなくなった。

しかしショック。
あれで引き分けとはね。
いったいどこが悪かったのだろう。

76分のドゥドゥ → 城後かな。
しかし、監督の話では、選手たちの足が止まり始めてセカンドボールが拾えなくなったというから、ここだけが原因ではあるまい。
強いチームなら、こんな無様な引きわけなんてないはずなんだけどな。

今季初めての観戦。
レベスタの椅子はゴール裏を除き、ベンチから個席に改修されていた。

それはいいんだけど、この時期の16時開催というのは厳しかった。
前半は試合も好調で暖かくて良かったんだけど、後半は、同点に追いつかれるわ、日は暮れるわ、風は冷たいわで、手袋・マフラーでフル装備をしていてもガタガタ震えながら観戦。試合が終わると同時に、空港まで急いで歩いて帰りました。負けたときはいつもそうだけど、観客はみんな下を向いて黙々と歩いていました。

それから、京都の闘莉王を探したんだけど、目立たなくてわからなかった。
81分から出てきたこちらのトゥーリオ・デ・メロは、デカくて目立っていた。

J2 第1節 アビスパ 2-0 岐阜

2018.2.25(日)
HOME

05分 1-0 石津
80分 2-0 森本

選手もかなり入れ替わって、2018年の初戦はホームのレベスタ。
石津のバイシクルと、森本選手の追加弾。
幸先良いスタート。

J1昇格プレ-オフ決勝 アビスパ 0-0 名古屋


2017年12月3日(日)
AWAY
豊田スタジアム

点を取ることができず、引き分けのため、順位が上の名古屋が昇格。

アビスパもたびたびプレーオフには出てきているが、今回は残念だった。


J1昇格プレ-オフ アビスパ 1-0 東京ヴェルディ

2017年11月26日(日)
HOME
えがお健康スタジアム

14分 1-0 山瀬

ホームとはいえ、レベルファイブスタが回収のため仕えないので、熊本市で開催された。
ここぞというときの山瀬選手のゴールで勝利。

J2 第42節 アビスパ 1-1 岡山

2017.11.19(日)
AWAY
シティライトスタジアム
 
52分 1-0 ウェリントン
59分 1-1 喜山(岡山)

あいかわらず勝ちきれない。
シーズンは終了。
4位。

勝ち点74.
3位名古屋との勝点差は1。

結果論だが、もし3位だったら、プレーオフ決勝の名古屋との試合を引き分け、昇格できていたわけだ。

38節のウェリントンの2本のPK失敗がなかったら……
勝点3を稼ぐことができて、2位になれていたはずなのに

と思うのは、完全な後知恵で、その場合は名古屋が点を取りに来て、全然違った展開になっただろうから、そんなことは考えるだけ無駄なのだ。

というのは、わかってはいるけどね。

J2 第41節 アビスパ 1-1 松本

2017.11.11(土)
HOME

42分 1-0 山瀬
84分 1-1 パウリーニョ(松本)

引き分けだが、2位長崎が勝ったので、勝点差は4。
残り1試合なので、長崎の2位昇格が決定。

つい最近の38節目で2位だったのに、あっというまに自動昇格がなくなった。
もっとも、こっちはここ5試合で、1勝1敗3分けと勝てないでいるのに、相手は4勝1分。

アビスパの勢いなさは数試合前から歴然。
このところ、ネットでも試合を見ていない。

J2 第40節 アビスパ 2-1 湘南

2017.11.5(日)
HOME

27分 1-0 ウェリントン
59分 1-1 石川(松本)
66分 2-1 石津

首位湘南との一戦。
声優の田村ゆかり嬢の参戦もあって、1万6千人の大観衆の中での素晴らしい勝利。

上位の長崎、名古屋も勝って4位は変わらず。
2位との勝点差は2。


J2 第39節 アビスパ 0-0 東京ヴェルディ

2017.10.28(土)
AWAY
味の素スタジアム

長崎、名古屋に抜かれ、4位後退。
2位との勝点差は2。




J2 第38節 アビスパ 0-1 千葉

2017年10月22日(日)
HOME
レベルファイブスタジアム

30分 0-1 船山(千葉)

ウェリントンがPKを2度失敗。
試合後に涙を見せ、相手GKの佐藤優也に慰められていた。

まだ2位だが、長崎が引き分けて、勝ち点で並ばれる。


聖なる酔っぱらいの伝説 他四篇

ヨーゼフ・ロート
池内 紀=訳
岩波書店
岩波文庫
p408


収録作品は以下の通り。
 蜘蛛の巣
 4月、ある愛の物語
 ファルメライヤー駅長
 皇帝の胸像
 聖なる酔っぱらいの伝説

ヒトラーのドイツ支配を予言した「蜘蛛の巣」は不気味。

映画にもなっているらしい「聖なる酔っぱらいの伝説」もいいけれども、軽妙な「ファルメライヤー駅長」と「4月、ある愛の物語」が気に入りました。




夜 (新版)

エリ・ヴィーゼル
村上 光彦=訳
みすず書房
p.226


著者は15歳のときに父、母、姉、妹とともに強制収容所に送られ、一家全員が虐殺される中、奇跡的に生き延びる。
その体験を綴った自伝的作品。




本所しぐれ町物語

藤沢 周平
新潮社
新潮文庫
p.377


途中まで読んで、ひと月あまり中断してしまったので、せっかくの連作をふいにしてしまったのが残念。
作品の素晴らしさ十分に味わえず、もったいないことをした。




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泉 鏡花

ちくま日本文学全集017
筑摩書房
P475


読むのになかなか苦戦した。
もっと余裕があるとき、暇を持て余していているとき、しばらく文章を読んでなくて、なんでもいいから読んでみたいとき、そういうときではないと、この作者の作品は入ってこないようだ。

ようするに贅沢品なので、気持ちがガツガツしているときにはだめだということかな。

解説が紀田順一郎なのが懐かしい。
とっくに亡くなられたかとおもったら、まだご存命だったのですね。
失礼しました。
知っている人は知っているだろうけれども、猛烈な読書家で愛書家です。



古山高麗雄01:文章は、才能が書かせるのではなくて、情熱が書かせるのだ。


才能がなくても文章は書ける。文章は、才能が書かせるのではなくて、情熱が書かせるのだ。
(日本好戦詩集「友人の責任」 p.106)




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日本好戦詩集

古山 高麗雄
新潮社
p.245


本書は、戦争を翼賛する詩を集めた詩集というわけではなく、私小説集。
表題作では、戦争詩について触れているが、好戦的な詩を集めているわけではなく、やはり作者の日常を描くのが中心。

しかしこういうものを小説といっていいものかどうか。
日記の延長でしかないように思える。

文章によって物語を創るのが作家だと思う。
日々の徒然を語る随筆家だって、読ませて楽しませるだけの文章を書かなければ、その名に値しない。

本書の作品群は、日々の記録と、だらしない思いの垂れ流しでしかなく、創作の力が感じられない。
作者の60代前半の作品だが、衰弱がはなはだしい。




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江戸川 乱歩

江戸川 乱歩
筑摩書房
ちくま日本文学全集019
p.476


ちくま日本文学全集を、一巻目からずっと読んでいるのだが、途中読んでいないものがあることに気がついた。
その一つがこれ。

江戸川乱歩は、中学生の頃にたくさん読んだ。
今回読み直してみて、二つ気がついたことがあった。

一つ目。
文章がわりと荒い。流行作家ということもあって、そんなには文章の推敲に神経質になっていないようだ。

二つ目。
明智小五郎といえば、もちろん探偵ものの代表的なヒーローで、本書に収められた「心理試験」にも登場する。
たが、この作品を読むかぎり、あまり印象がよろしくない。頭でっかちで、理路整然と敵を追い詰める冷血漢の側面が強く出て、なんとなく気味が悪い。
もちろん悪事を働いたほうが悪いので、探偵に罪はないのだが。

そういえば、むかしから明智小五郎には、不思議と存在感が感じられなと思っていたな。





橋ものがたり

藤沢 周平
新潮社
新潮文庫
p.389


橋をめぐって繰り広げられるさまざまな物語。

なかでも冒頭の「約束」が強く印象に残る。
二重三重の展開と美しいラストシーン。
いいものを読みました。




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霧の果て 神谷玄次郎捕物控

藤沢 周平
文藝春秋
文春文庫
p.345


久々の藤沢周平。

連作ものだが、それぞれの作にあまりひねりが感じられず、わりとあっさりと進み、あっさりと終わる。
舞台の背景となっている過去の謎も、拡がらないまま、あっというまに終息。




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マレー蘭印紀行

金子光晴
1940
中央公論社
中公文庫
p.184


作者45歳の時の作品。

その8年前、欧州から帰国の際に立ち寄ったマレー半島の風物。
次第に戦争の色合いが濃くなる中、海外植民地で働き暮らす日本人、中国人、土地の人々の模様。

70歳代半ばで書かれた東南アジア・欧州3部作に較べると、暗く重たい。




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Thinner

Stephen King
1984
Hodder & Stoughton
P341


呪いをかけられてだんだんやせ細っていく人の話という裏表紙の紹介を読んで、なんだかおもしろくなさそうだなと思って読んでみたら、謎解き、家族の危機、追い詰められた主人公の意外な反撃、危険な美少女の登場といったハラハラドキドキのストーリーに、アメリカ肥満社会への文明批評まで絡めてグイグイひきこまれ、途中でやめることができなくなってわずか3日で読んでしまった。

この小説でも、主人公の娘の存在が作品の中で重要な意味を持っている。

最後は衝撃的だ。

しかし、読者というものは、主人公に寄り添って読んでいくので、しらぬまに心情的に肩入れするものである。それでないと先に進まない。嫌な主人公にいつまでもつきあわなければならないとなったら、読者は読むのをやめてしまうだろう。

それだけにこういう結末でよかったのだろうかと思わないでもない。

おそらく、スティーブン・キングが持つ社会正義の感覚からすると、こういう結末でないと、バランスがとれないと感じたに違いない。
また、それはまっとうであると思う。社会的公正さに関するそういうまっとうな感覚があるからこそ、その作品が広く受け入れられているのだろう。

だが、なんだかね。

いろんな紆余曲折を得て、最後にこうなってみると、残ったのは、巨大な空白、無、というふうにかんじてしまう。
スティーブンキングの作品そのものが、巨大な無なのではないだろうか。

虚構作品というのはもともとそういうものなのだ、それで十分なのだという意見もあるかもしれない。

しかしほかの作家の作品で娯楽に徹したものでも、ここまであからさまに空白を感じたことがなかったように思えるのだが。
読んでいるあいだ夢中になっているだけに、なおさらそう感じるのだろうか。




このエントリーのタグ: Stephen_King

Duma Key

Stephen King
2008
Hodder & Stoughton
P691


691ページもあるので、なかなか大変かなと思ったが、いつのまにか半分、3分の2がすぎ、ひと月もたたないうちに読むことができた。

辞書を引くのが面倒くさかったので、一度も引かないまま進んだ。それでも読めたのだが、やっぱり、引いたほうがよかったかもしれない。意味がわからない部分があると、そこを含めて全体のがぼんやりしてしまう。

読んだときは面白かったけれども、もう印象が薄れてきてたのは、そのせいかもしれない。




このエントリーのタグ: Stephen_King

モーム71:芸術の意義

(大意)
もし芸術というものが道楽以上のものであって、ひとりよがりの場ではないとするならば、それは人格の形成を促し、正しい行動ができるように人を育てるものでなくてはならない。

こんな真面目な結論は、わたしはちっとも好きではないのだが、この点は認めざるを得ないと思う。

芸術の意義は、その成果で測られるべきであって、そういうものがない場合は、その芸術は無価値である。

ところで、不思議な事実があって、わたしにはうまく説明ができないので、ものごととはそういうものだと理解してもらうしかないのだが、芸術家がこのような成果を得ることができるのは、意図していない場合に限られる。教訓を与えようなどとまったく考えていないときほど効果的に説いているものである。

ミツバチはじぶんたちのためにせっせと蜜を集めているが、人々がそれを別のことに使うとは思ってもいないのである。
(サミングアップ 第76章)

If it is to be anything more than a self-indulgence and an occasion for self-complacency, it must strengthen your character and make it more fitted for right action. And little as I like the deduction, I cannot but accept it; and this is that the work of art must be judged by its fruits, and if these are not good it is valueless. It is an odd fact, which must be accepted as in the nature of things and for which I know no explanation, that the artist achieves this effect only when he does not intend it. His sermon is more efficacious if he has no notion that he is preaching one. The bee produces wax for her own purpose and is unaware that man will put it to diverse uses.
(The Summing Up, ch.76, p.299-300)





このエントリーのタグ: 引用句 Maugham The_Summing_Up

The Moon and Sixpence

Somerset Maugham
1919
Vintage Books
P215


サマセットモームといえば、代表作はやはり、Human Bondage(人間の絆)の4年後に発表された、本書The Moon and Sixpence(月と6ペンス)ということになるらしい。

高校生の頃、図書館に新潮社世界文学全集があって、その31巻がモームⅡ。
それを借りて、「ラムベスのライザ」「月と六ペンス」「お菓子と麦酒」「劇場」を読んだが、あまり面白くなかったということは覚えている。わざわざそんなことを覚えているぐらいだから、よほど退屈したに違いない。

ちなみに世界文学全集の30巻がモームⅠで、こちらには「人間の絆」「雨」「赤毛」が収められている。先に読んだⅡがあまりにおもしろくなかったので、Ⅰに手を出すのをやめたのだと思う。

ところが先日Human Bondageを読んでみたら、非常に良かった。Summing Upも面白かった。ここはやはり代表作を読まなければならないと思って、読んでみたら、なんのことはなかった。

わりとサクサク読めるが、それだけ。何の感興も起こらない。ああ、そうですか、という物語だった。

こういうストーリーは、もう映画とか小説とかテレビとかで十分見たり読んだりしているので、驚きがないのではなかろうか。発表された当初は、斬新な展開で世間を驚かしたのかもしれないが、いまでは、容易に先が想像できるあたりまえのストーリーになっているのではないか。

しかしそうなると、いまだに世間で代表作扱いされているのがよくわからない。
わたしにはわからない貴重な価値がこの作品に秘められているのだろうか。

それとも、たんに体質的に合わないということかいな。
それで昔も今もピンと来ないのかな。
もう少しほかの作品も読んでみた方が良いかもしれない。




このエントリーのタグ: Maugham

モーム70:一部の集団のための芸術は、たんなる遊び道具にすぎない。


(大意)
もし美が人生における最大の価値の一つであるとするならば、美の鑑賞能力が、特定の階級だけに属する特権であると考えることは難しい。選ばれた者だけが持つ感覚が、人間が生きていくうえで必要であるという理屈を押し通すのは無理がある。しかし美学者たちが主張しているのはそういうことである。

正直言って、わたしも若いころは愚かにも、芸術とは……人間の営為の頂点であり、人間の存在意義であり、選ばれた少数によって嘆賞されるべきだと考えて、一種特別な満足を味わったことがある。しかし、この考えはずっと気になっていた。

わたしは美がある特定の集団だけに属するとは信じられない。特殊な訓練を受けた者だけに意味を持つという主張も、そういった集団同様、まともに取り上げられるような話とは思えない。

芸術はすべての人々に喜びを与えるものであるかぎり偉大であり重大な意義を持つ。一部の集団のための芸術は、たんなる遊び道具にすぎない。
(サミングアップ 第76章)

If beauty is one of the great values of life, then it seems hard to believe that the aesthetic sense which enables men to appreciate it should be the privilege only of a class. It is not possible to maintain that a form of sensibility that is shared but by the elect can be a necessity of human life. Yet that is what the aesthetes claim. I must confess that in my foolish youth when I considered that art…… was the crown of human endeavour and the justification of man’s existence, it gave me a peculiar satisfaction to think that it could be appreciated only by the chosen few. But this notion has long struck in my gizzard. I cannot believe that beauty is the appanage of a set, and I am inclined to think that a manifestation of art that has a meaning only to persons who have undergone a peculiar training is as inconsiderable as the set to which it appeals. An art is only great and significant if it is one that all may enjoy. The art of a clique is but a plaything.
(The Summing Up, ch.76, p.298-299)





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